Ultra HD Blu-rayディスクを各種お持ちの方には、悪いお知らせがあります。
インテル第11世代、第12世代のプロセッサーを搭載した最新機種のパソコンでは、これらのディスクを見ることはできません。
実際、DRMを解読するのに必要なSGX(Software Guard Extensions)は、インテルによってこれらのCPUから削除されました。
Software Guard Extensions (SGX) とは?
インテル® Software Guard Extensions (SGX) は、アプリケーションが Trusted Execution Environment (TEE) のエンクレーブ(仮想アドレス空間内に、OS カーネルを含む他のプロセスによるその領域外からの読み取りや書き込みから保護される領域)を作成するための CPU 命令群であります。
SGXテクノロジーは2016年のSkylakeで初めて導入され、PCで保護されたBlu-rayビデオを再生できるようにしましたが、現在は第12世代と第11世代のプロセッサーから削除されており、SGXを削除した原因は簡単で、多数のセキュリティ脆弱性を引き起こす可能性があるためです。
Software Guard Extensions (SGX) を削除した影響は?
インテルがSGXテクノロジーを直接削除したため、新しいプロセッサーはブルーレイの再生に対応していません。PowerDVDの開発元であるCyberLinkはこの件に関して何もできず、消費者に7000、8000、9000、10000シリーズなどの古いプロセッサーに切り替えるようアドバイスしています。さらに重要なことは、ドライバーの更新によって発生する可能性のある他の互換性の問題を避けるために、Windows 11に更新しないことです。
PCでBlu-rayの再生は難しい?
4K解像度(3840×2160ピクセル)のBlu-ray Ultra HDディスクを再生するには、SGXコマンドが必要です。ブルーレイディスクアソシエーションが定めたDRM(デジタル著作権管理)の仕組みはこうなっています。
HDMI 2.0のHDCP(High Bandwidth Digital Content Protection)2.2 とAACS(Advanced Access Content System)2.0 のコピーガードに加え、第3の防御策として、SGXエクステンションもプロセッサに搭載する必要があるのです。
このような厳しい再生制限のため、多くのゲーマーが他のプレイヤーに助けを求めています。例えば、ソニーの「プレイステーション 3」以降ではブルーレイディスクに対応しており、パソコンで揃えるよりもPS5を購入してブルーレイを見る方が経済的で手間もかかりません。
PCでBlu-rayを再生する方法は?
PCでBlu-rayを再生するには、BD対応のドライブ以外、BD再生ソフトも必要です。
普通のBlu-rayディスクを再生する場合、BDドライブ+フリーソフトLeawo Blu-ray Playerで簡単に再生できます。
Leawo Blu-ray Playerは、Blu-ray/DVD/ISO/4K動画/HD動画が再生可能メディアプレーヤーソフトです。MP4、WMV、AVI、AVC、MTS、MKV、M4A、AVCHD、MPEGなど形式の動画(1080P HD動画)もサポートして再生できます。
Leawo Blu-ray Player公式サイト:https://www.leawo.org/jp/blu-ray-player/
無料であることを除けば、最も驚くべきことは、Leawo blu-ray Playerが4Kブルーレイディスクの再生にも対応していることです。
SGX削除により、最新のCPU搭載のPCではブルーレイ4Kコンテンツを再生することはできないですが、Windows 10を搭載し、第11世代以前のCPUを搭載したPCをお持ちの場合、Leawo Blu-ray PlayerでUltra HD Blu-rayを再生することができます。
セキュリティ上の理由やSGXによる攻撃を防ぐために、SGXの技術がインターから削除されたのは残念です。 ブルーレイディスクの時代は終わったのかもしれません。