2020年11月に発売され、累計販売本数が350万本を突破したというNintendo Switch用のゲーム「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」(以下、桃鉄令和)。ただでさえ不朽の名作である桃鉄シリーズですが、「桃鉄令和」では友人とのネット対戦もできるうえ、発売から2年が経とうとしているのにコンテンツのアップデートやコラボイベントが開催されるなど、あまりにも完璧すぎるゲームとなっています。
実在店舗が物件として登録されている
桃鉄シリーズでは全国の物件を購入し、増やした総資産で勝敗を決めますが、全国のご当地グルメや観光スポットなどが余すところなく物件として収録されているので普通に地理の勉強になるんですよね。
最新作の「桃鉄令和」ももちろん全国の最新の物件がいろいろと登場するのですが、今作ではなんと一部の物件が実名で登場。全国に展開している栄駅の「コメダ珈琲店」などはわかりやすいですが、大阪駅には「帰ってきた宮田麺児」という物件が。実はこちらも実在店で、吉本興業所属のお笑いコンビ「シャンプーハット」のてつじさんがプロデュースしているつけ麺屋なんですよね。
しかも「帰ってきた宮田麺児」の収益率は200%なので1年持っているだけでもプラスになりますし、頻繁に臨時収入のイベントも発生する超優良物件。
さらに臨時収入が入ったときのニュースでは「タレントのお店は数多くあるがこのお店だけは別格!」「麺の美味しさ! チップスの歯ごたえ! ボリュームたっぷりの野菜スープ! 小麦の美味しさを教えてくれる」と最高峰の褒め言葉が並ぶのです。こんなの、いつか食べてみたくなっちゃうじゃないですか。
というわけで食べに行ってきました
いつか大阪に行く機会があったら絶対食べに行ってみようと思いながら「桃鉄令和」をプレイすること2年。先日私用で大阪に行ってきたので、初日の夕食は迷わず「帰ってきた宮田麺児」を選びました。
心斎橋駅から徒歩5分くらいの場所にある「帰ってきた宮田麺児」の店内に入ってみると、1階に食券機と調理場があり、2階に座席があるという不思議なつくり。メニューはつけ麺のみで、「小麦の大吟醸」「小麦のエスプレッソ」「PMTタリアテッレ」という3種類の麺を選べるようになっていました。確かに小麦へのこだわりがすごそうですな。
今回ははじめてですし、下調べはせずに来てしまったので、一番左の「小麦の大吟醸」を大盛りでオーダー。スタッフに食券機を渡して2階へと向かいます。
店内にはさすが芸人さんがプロデュース店舗、ちょっとネタっぽいポスターがたくさん飾られていました。
なぜか一番目立つところにどでかく貼られていたのは映画「えんとつ町のプペル」のポスターでしたが。スタッフがほぼいない1階にドーンとプペル。
「帰ってきた宮田麺児」の「小麦の大吟醸」つけ麺
席について待つこと10分くらいでしょうか。つけ麺が運ばれてきましたが、なにこれでかい!!
麺だけでラーメン二郎風の山が形成されているように見えますよね。ちゃんと(?)水切り網で上げ底されていたので実際にはそこまで量はなかったんですが、インパクトは抜群。しかも全粒粉が練り込まれた麺は極太というか、ひだのついた独特の形をしているじゃないですか!
つけ麺は好きなので割といろいろな店で食べてきましたが、こんな形の麺はいまだかつて見たことがありません。早速こちらを箸で取り、つけ汁に浸して食べてみましたが……ほう! これはウマい!
形は変でも表面はツルンとしていて弾力もあり、噛んでいてとても気持ちがいいし喉越しも抜群。そしてひだによってできた溝に濃厚なつけ汁が入り込んでくるんですよね。麺に汁がよく絡むとかよく言いますが、これはもはや絡むどころではないレベル!
つけ汁自体はいわゆる“ベジポタ”風で、じゃがいも、トマト、かぼちゃなどの野菜の甘味が溶け込んでいる濃厚で優しい味わい。ベースは魚介で旨味も凝縮されているし、トマトの酸味も絶妙なアクセントに。つけ汁自体の味が強烈すぎないから小麦の風味も口の中でしっかり広がってくるし、これは確かに「桃鉄令和」で絶賛されるのも納得な美味しさだな~と感じました!
それにしても実在店舗がこうしてゲームに登場するのは、実際に食べてみたいという欲が刺激されていいですね。まだまだ当分は「桃鉄令和」で遊べそうですが、いつか新作が出る際には実在店舗の収録がもっと増えても楽しそうです。