最近は「ちょい飲み」や「ハッピーアワー」などで安くお酒やおつまみを提供している飲食店が増えてきていますが、安い安いと調子にのっていろいろ飲み食いしてしまうと、結局それなりの金額を支払うことになりがち。
そこで、さまざまな飲食店に千円札1枚だけを握りしめて入店し、1000円をちょうど使い切る飲みプランを徹底的に模索する企画「予算1000円ぴったり飲み」を始めてみます。
第1回「日高屋」で予算1000円ぴったり飲みに挑戦
記念すべき第1回はラーメン・中華料理チェーンの「日高屋」で挑戦。日高屋も近年は「ちょい飲み」をプッシュしていて、お酒が安価に設定されているだけでなく、おつまみ用のメニューもかなり豊富に用意されています。
もう入口の看板のメニューだけでめちゃくちゃ魅力的。一番搾り中ジョッキが税込290円。餃子6個で税込230円。この黄金コンビがほぼワンコインで済むのはすごい。1000円ぴったり飲みのプランを考える際にも間違いなく軸になるでしょうし、ぴったりにこだわらないんだったら中ジョッキ2杯と餃子2皿で十分すぎるわけですよ。
店内に入ると壁一面にアルコール類やおつまみの短冊がズラッと貼られていました。雰囲気も完璧ですね。どんなにおつまみメニューが安くて充実していても、小綺麗なファミレスなどではなかなか「よし、飲むぞ!」と気分が上がってこなかったりしますから。
1000円ぴったりになる組み合わせを考える
メニューブックにはさらにたくさんのおつまみメニューが掲載されていました。中華料理店ならではのおつまみはもちろん、揚げ物、やきとり、豆類などバリエーションも豊富で、価格はほぼ100円~200円台!
いやあ、本当に安いですねえ……。しかしこれを1000円ぴったりにまとめるとなるとかなり難しい。
せっかく生ビールやハイボール、サワー類が290円で提供されているんだから、少なくとも2杯は飲みたい。そうすると予算は残り420円。酒を1杯で我慢すればどうにでもなりそうですが、2杯飲んで残りの420円でおつまみも充実させるとなると途端にハードモードとなってしまいます。
せっかくなので麺類も食べたかったですが、最安の中華そばが390円だったので今回は断念。餃子と100円台のおつまみを軸にぴったり420円になる組み合わせを計算し始めることにしました。
なかなか10円単位の調整が難しいので、奥の手で日高屋のクーポンが配信されているメルペイまでチェック。この日は味玉(50円)や細切りネギ(60円)などのクーポンが配信されていました。これは使えそう!
でも1000円ぴったりにしたいからって、味のついていない細切りネギをおつまみにするなんて満足度はどうなの……などと自問自答を重ね、さらにメニューブックとにらめっこ。すると徐々に状況を打破するひらめきが降りてきました……!
アルコールは1杯290円と決めつけて考えてしまっていたのですが、よく見ると「ウォッカソーダ割り」だけは270円と20円安い価格になっているぞ……!
たかが20円、されど20円。1000円ぴったりのプランを練るために10円単位の計算をしている状況で、この選択肢が広がったのはかなりでかい……!
アルコール代を削る選択肢が生まれたことで、最も高額なおつまみ「三品盛り合わせ」(310円)を注文する余裕も生まれました。メンマ(通常130円)、白菜キムチ(通常180円)、やきとり(通常180円)がセットで310円だなんて、これは押さえるしかない!
そして一気に道が開かれ、見事に1000円ぴったりのプランを組むことに成功! おつまみ実質4品とアルコール2杯を1000円ぴったりで楽しめるプランはこれだ!!
キリン一番搾り生(中ジョッキ) 290円
ウォッカソーダ割り 270円
餃子(3個) 130円
三品盛り合わせ 310円合計 1000円
生ビールとウォッカソーダ割りというジョッキ2杯のアルコールを確保しつつ、日高屋名物の餃子とおつまみの王道3品を押さえる完璧なプランニングです。これは気持ちがいいぞ……! なんという達成感なのでしょう……!!
酒とつまみのうまさと、上手に計算できた自分に酔いしれる
1000円ぴったりのオーダーに成功した時点で気分はすっかり打ち上げモード。今まで飲み始める前からこんな高揚感で心が満たされたことがあったでしょうか!?
早速生ビールとウォッカソーダ割りが運ばれてきたので、おつまみが運ばれてくるのを待たず両手にジョッキを握りしめ、セルフ乾杯で一人飲みのスタートです。乾杯ー!
ここから4種類のおつまみが運ばれてくるわけですが、結果的に味を変えたアルコール二刀流は大正解。おつまみの味に合わせて相性のいい飲み物を飲めるので、一層満足度が上がる気がしました。
そして日高屋のおつまみ、安いのにクオリティも素晴らしい! こちらがやきとり、キムチ、メンマの三品盛り合わせなのですが、やきとりなんかは焼きたてで湯気が立ちのぼっている状態でしたからね。肉質も柔らかくて最高。さすが、系列店で焼鳥専門店(焼鳥日高)をやっているだけあります。
メンマには卓上のブラックペッパーをたっぷり振りかけて刺激をアップ。単純に美味しくなるんですが、味が濃くなると一層チビチビと食べ進められるようになるのでオススメです。
しばらく飲み進めていると真打ち登場。餃子も焼き上がって運ばれてきました。3個なのは寂しく見えますが、価格はたったの130円ですからね!
というわけで餃子が来るまでに少し飲み進めてしまいましたがこれで全員集合。この一式でジャスト1000円! もちろん餃子もバッチリうまい!
アルコールがジョッキ2杯あるのでじっくりチビチビと飲めましたし、達成感も相まっていつも以上に充実した日高屋飲みを楽しむことができました。
達成感が満足度を加速させる“予算1000円ぴったり飲み”
見事に予算1000円ぴったりのプランを組めた達成感で満足度が爆上がり。これはなかなか楽しいかもしれません。今後もいろいろな店でチャレンジしてみようと思います。
そして今回組んでみた日高屋の1000円ぴったりプラン自体も超オススメ。皆さんも千円札だけ握りしめて、日高屋へ行ってらっしゃい!