もう何度目の夏だろうか。マスクには辛い季節だ。屋外で距離が保たれていればマスクは外していいということになってはいるが、白い目で見られることも多くそう簡単ではない。
今までに呼吸のしやすいマスクは多く製品化されてきたが、通気が良いということはウイルスも通過するのでトレードオフの関係だと思われてきた。そこでイオンライフが販売する「抗ウイルス抗菌 銅イオンウレタンマスク（5枚入り）」を試してみたのでレビューする。
マスクは不織布に限るというのは社会的な常識になりつつある。ウレタンマスクは繰り返し使用でき洗えるので便利だ。従来のウレタンマスクは積極的に口と鼻なのまわりに空間を形成し、息がしやすいように設計されているものが多かった。しかし本品は逆で、鼻にも口にもぴったりとフィットし、呼吸がしやすいばかりかマスクを着けていないのと大して変わらない。
通気性は抜群だが、それでは肝心のウイルスも入ってくるので意味がないではないかというのがこれまでの常識だった。本品は銅イオン抗ウイルス剤を練り込んでいるので、約10分で99%のウイルスが不活化する。
これを確認するために同社にエビデンスを求めたところ試験機関が実施した試験成績証明書が送られてきた。確認をしたところ素材自体の遊離ホルムアルデヒドは20マイクログラム/グラム（0.00002グラム）以下、紫外線の遮蔽率は98.7%でUPF50+相当、花粉等のろ過率の平均は98.9％だった。最も関心のあるSARS-CoV-2ウイルスにおける不活性化試験では10分後で98.84%、2時間後で99.07%、24時間後で99.47%だった。毎日洗濯しなくても、10分後から24時間後までの間に98.84%から99.47%のウイルスが不活性化することを示している。
このマスクを試用してみた他の特徴は、耳掛け部のウレタンが太く耳に負担がかからないため擦れたりテンションが掛かる等して皮膚が切れたりすることがないことだ。そしてメガネがくもらないという説明があったが、これは雨天ではそもそも湿度が100%近いのでさすがに難しいが、そうでなければなるほどメガネはくもらなかった。
また本品には専用のケースが別売りで販売されており、これがなかなかアイデア商品だった。
ケースの中にマスクを入れて耳掛け部を表に出せば掛ける突起が付いており、そのまま閉じればポケットにすっぽり入るので食事中や、マスクを外しても構わない環境では積極的に使いたい便利アイテムだ。
ここまでエビデンスがそろうと文句のつけようがないが、さらに同商品は一般社団法人薬機法医療法規格協会が策定する「YBマーク」（薬機法適法審査）を取得しており、消費者の医療選択を阻害しないという薬機法の趣旨に準拠した広告等の表示内容であることが認証されている。
それほど高額な商品ではないので、家族や大切な人を守るために5枚入りをシェアするのもいいだろう。
※写真はすべて記者撮影
