伝説のゲーム雑誌『ゲームウララ』編集部パーティが27年ぶりに開催

2022年7月1日(金曜日)、JR高田馬場駅近くのタイ料理店にて、とあるゲーム雑誌のパーティーが27年ぶりに開催された。27年ぶりとはいうものの、一度もパーティーを開催したことがないので「発刊から27年後に初のパーティーが開催された」とするのが適切かもしれない。

突然に爆誕したゲーム雑誌『ゲームウララ』

そのゲーム雑誌の名は『ゲームウララ』(発行: コアマガジン)。雑誌『メガストア』の増刊として誕生したものである。

あー面白い面白い面白いなぁ~っと

ここだけの話「ゲームラボみたいな本を作れ!」みたいな命を受けて発足した『ゲームウララ』編集部は、ポジティブで明るいイメージの誌面を目指して1995年に出版スタート。確かに、もくじも、文体も、とにかくポジティブ。違和感を覚えるくらい明るい。明るすぎる。しかし内容は超アングラ。でも面白い。

ほとんどがブッ飛んだカオス記事

『ゲームウララ』は『ゲームラボ』っぽさを取り入れつつもオシャレサブカル雑誌『Quick Japan』とコラボレーションしたり、任天堂の横井軍平氏のインタビューを掲載したりと、他誌では容易に実現できなかった企画をアッサリ実現。

ほとんどがブッ飛んだカオス記事だらけのなか、ときおりマジメなネタが仕込んであり、目を離せないゲーム雑誌のひとつとして知られている。

誌面を読んでみると想像以上にブッ飛び

そんな『ゲームウララ』のパーティには、当時の編集長である榎本統太さんと編集者らが集結。

読者&投稿者の代表として筆者も参加。当時の裏話や編集方針などで大いに賑わった。

今回のパーティーで衝撃を受けたのが、改めて誌面を読んでみると、想像以上にブッ飛びすぎている内容だったこと。

呪いの藁人形の広告も掲載

藁人形の通信販売の広告が掲載されており、ポップなイラストで呪い方まで描かれているのである。また、身長が伸びる装置や、モザイク除去装置の広告も掲載。ほかにも、ここには掲載できないようなアングラなモノが広告として掲載されていた。ちなみに、編集部は広告にはノータッチで、違う部が担当していたという。

<ゲームウララに掲載されていた広告>
持っていると金運が良くなる石
ビデオ映像のモザイク除去装置
人を呪うことができる藁人形
サイクロンやスーパーUFO2などのマジコン
ほか多数

インクとスペースの無駄遣いにも思える

また、あまりにも内容がない見出しや本文が多かったことでも知られており、特に「あー面白い面白い面白いなぁ~っと」という見出しはその最たるもの。呼んでも何も得られない、まさに無! インクとスペースの無駄遣いにも思える。

だがしかし、その意味のなさが『ゲームウララ』の良さであり、すべてに「有」を求める現代社会において一石を投じる内容に仕上がっているともいえる。無だからこそ、有が生まれる余地があるのだ。まあ、この点はあまり深掘りせず、そういうことにしておこう。

そんな伝説的ゲーム雑誌『ゲームウララ』だが、残念ながらたったの5号で休刊となってしまった。廃刊ともいえる。その後、『ゲームウララ』の意志は『インターネットマニア』(発行: 白夜書房)に引き継がれたという。『ゲームウララ』の終期には、『インターネットマニア』の紹介が掲載されていた(別の出版社なのに……)。

夢中になれる雑誌が2022年の世の中にあるのか!?

『ゲームウララ』は、確かにアングラで、カオスで、意味がない記事も多数あったかもしれない。だがしかし、そこからワクワク感を見出し、発売を待ちわびていた多くの読者がいたのも事実。この『ゲームウララ』のように夢中になれる雑誌が2022年の世の中にどれだけあるのだろうか。

この令和の時代こそ、『ゲームウララ』が必要なのではないかと思うのだが、皆さんはどうお思いだろうか。異論は認めるし、異論しかないよね。それが世界の選択でちゅか……。

※記事内の雑誌画像は元ゲームウララ編集長の許可を得て掲載しています

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