動画投稿サイト『you Tube』で衝撃映像が投稿された。
上空を旋回していたイヌワシが下降して赤ちゃんを掴み、連れ去ろうとしたのだ。
予想より重かったのか、赤ちゃんはすぐに落ちたが、長閑な公園に戦慄が走る。
動画を見るかぎり、赤ちゃんは泣いていたが目立つケガはないようで一安心。
誰もがヒヤッとする動画で、かなりの衝撃映像。
この動画は19日夕方までに500万回再生され、海外のニュースで取り上げられた。
ところが、この動画が事実でなかったことが判明した。
実はカナダのデジタルメディア学校の学生が、授業の一環として制作されたもの。
以前にも「動物からペンギンが逃亡」というタイトルの作品を学生が制作したと学校側は声明を出した。ただし、今回の動画に対しての謝罪などはなかったらしい。
よくよく見てみると、おかしいなと感じる点があった。
動画を撮影したいたのは関係者らしき人物。男の人の声で、父親と考えるのが妥当だろう。
その父親が『you Tube』に投稿する、というのはあり得ることだとは思うのだが、動画の最後に使われていたBGMが、自分の息子の不幸を笑いに変えるような選曲だった。
使われていたBGMは映画『炎のランナー』のテーマ曲。
今年のロンドンオリンピックの開会式で、ミスター・ビーンが映画『炎のランナー』をパロディーにした場面でも使用されていた。
動画がごく自然な流れのため、本物かウソか見分けるのが難しい。
イヌワシが赤ちゃんを襲うなんて見たことも聞いたことがない、という既成概念でも排除しなければ疑うところがない作品である。
画像の引用先:http://www.youtube.com/watch?v=e2XIxlXsOZU