ミャンマーの都市ヤンゴンには、日本の山手線と同じく環状線の列車が走っています。
ミャンマーのヤンゴン環状線
その名も「ヤンゴン環状線」で、ストレートなネーミング。山手線と大きく違う点は、1周3時間を要するという点と、あとは「自由すぎる」という点でしょうか。
ヤンゴン環状線にはドアがなく、危ないかどうかは別として、やろうと思えば走行中に乗り降りも可能。
床は木の板が敷かれているだけで、ところどころ穴や隙間があり、レールが目視で確認できます。
一部の乗客にとってドア付近は涼しいので特等席ともいえますが、危険です。物売りの商人たちがドア付近にいることが多い印象を受けました。
ピーナッツ売りのおじさんもいました。買いました。
ミャンマーメディア「Global New Light Of Myanmar」の報道によると2022年現在の1日の鉄道通勤利用者は1500人ほどとのこと。世界的パンデミックの影響で利用者が減り、本数も減らしたそうですが、また増加させる計画があるとのこと。
かつて筆者がヤンゴン環状線に乗車した際は、ビジネスパーソンというよりも一般利用客や商人が多い印象を受けました。
列車内はかなり「のんびりカオス」な雰囲気で、皆が好きな姿勢で座り、眠り、物を食べ、煙を吸い、物を売っていました。
走行スピードがかなり遅いので、そのゆっくりな振動が心地良かったりもします。
ちなみにこのヤンゴン環状線、基本的にエアコンはありませんが、エアコン付きの車両もあるらしく、どんどん快適になっているようです。
現在、ミャンマーにはJR西日本の車両が走っているとのこと。もしミャンマーに旅行することがあれば鉄道を楽しむ旅を目的としてもよいかもしれませんね。