全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。今回は私が2月に食べたラーメンの中で美味しかったラーメンベスト5をお届けします! 殿堂入りのお店は除外させていただき、初めて訪れたお店に限らせていただきました。美味しいお店探しの参考にしていただければと思います。それでは発表します!
第5位:らーめん ぶたまろ(京急蒲田)
2019年オープン。店主は“カラシビ味噌らー麺 鬼金棒”出身。
「辛味噌らーめん」を中辛、痺れありで注文。
中華鍋で炒める製法で店内は煙でムンムンだが、食欲の湧く香りが漂う。具は豚肉、モヤシ、刻みタマネギ、ニラ、刻み紫タマネギ、ネギ、メンマ。麺は平打ち縮れの菅野製麺所製。
まず全体のバランスが良く、かなり旨い。香ばしい味噌に動物系で厚みをつけ、カラシビでさらにパンチを出す、まさに“鬼金棒”のラーメンを踏襲しているが、トッピング等にはオリジナリティあり。角煮のような豚肉は柔らかくて存在感バッチリ。
第4位:ラーメンショップ 122号騎西店(加須)
埼玉県加須市にある“ラーメンショップ”。1999年創業。営業時間は朝6時から21時までの通し営業で、朝ラーの食べられるラーショとしても有名。
「ネギチャーシューメン」注文。
具はチャーシュー5枚、ネギ、ワカメ、ノリ。麺は細麺で柔らかめ。スープは豚のゲンコツをメインに他の骨もブレンドし、数種の香味野菜と海藻を加えて、丸一日じっくり炊き上げている。見た目はこってりしていそうだが、とても食べやすく仕上げている。
特筆すべきはやはりチャーシュー。大ぶりだが柔らかく、味も濃すぎずいい具合に仕上がっている。スープがライトめなだけに、チャーシューが主役という感じ。食べ応えもバッチリだ。
運営は“螢”“大宮大勝軒”を手がける株式会社海元。名店を運営する会社で、これまた納得。
第3位:食煅 もみじ(新白岡)
2019年オープンの人気店。店主は“麺屋武蔵”グループで14年修行、店長などを経て独立。
「特製つけそば」を注文。
店内のインテリアや調度品、湯呑みのデザインなどかなり凝っていて、店主のこだわりを感じる。“武蔵”イズムをしっかり受け継いでいる。
とても美しい絵柄。つけダレに麺、角煮チャーシューと味玉、柚子ペーストが別添。麺線が整った美しい盛り付けで、上には海苔の出汁がかけられ、もみじ型の昆布が乗る。スープには細切りチャーシューとメンマ、三つ葉。
まず麺が美味しい。全粒粉入りの平打ちで細めながら印象深い。スープは濃いめの醤油ダレに比内地鶏を合わせている。醤油のまろやかさが印象的だが、非常に上品にまとまっている。三つ葉もいいアクセント。柚子ペーストもとてもよく合う。
そして角煮。つけそばが上品にまとまっているので味的に浮くかなと思いきや、ヘビーすぎずとても美味しく仕上がっている。
卓上の辛揚げ(揚げ玉に七味を和えたもの)の味変も最高。辛味が強すぎず、醤油はしっかり抜けてきてバランスに驚く。
とにかく上品だが、満足感もバッチリで素晴らしい一杯。これは行列も納得。
第2位:つけめん 金龍(淡路町)
“小池”“にし乃”“キング製麺”“ぷれじでんと”に次ぐ水原店主の手掛ける5店舗目。2021年6月オープン。
注文は「特製鰹昆布水つけめん(300g)」。200g、300gが同料金。
具は麺の上に低温調理チャーシューと味玉、スープの中に海老ワンタン2個、肉ワンタン2個、ネギ、ほうれん草。
まずは鰹昆布水に浸かった麺だけを食べる。ほんのり醤油の味も昆布水に入っていて、これだけでも飛び上がるぐらい美味しい。そして藻塩をかけてさらに麺を食べる。このまま食べ切ってしまうぐらい美味しい。自家製麺の力をど頭からこれでもかと感じる。
そしてスープに浸けていただく。清湯でまろやかで、鰹昆布水を活かしながら食べられるのが良い。ワンタンは“キング製麺”でもおなじみの、餡がパンパンに入った大ぶりのもの。これが嬉しい。
素晴らしすぎる設計に唸る。絶品。
第1位:我的中華そば 机上の空論。(東十条・王子神谷)
2017年オープン。店主は“田中屋”“つし馬”“田中そば店”出身。
東十条銀座にある人気店だが、窓ガラスが全部割られる事件が起こり、一時休業。このほどようやく再開した。
「煮干し中華そば(醤油)」を注文。
具はチャーシュー2枚、もみ海苔、かまぼこ、メンマ、三つ葉、ネギ。麺は太め縮れ。
煮干しがかなりいい感じに効いたスープ。ベースだけでなくさらに香味油でも煮干し感をプラスしている。しょっぱすぎることもなく、いいバランスで太麺にもしっかり絡む。三つ葉やネギの清涼感がまた良い。
チャーシューも絶品。ほどけるようなホロホロ感と肉の旨味。最高。
奇をてらうこともなく真っすぐな一杯だが、随所にその仕事が光る名店!
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