ヱヴァンゲリヲン新劇場版公式サイト(http://www.evangelion.co.jp/)
超話題のアニメ作品「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」が2012年11月17日(土)に全国劇場公開される。
「にわかファン(一時的なファン)」というと、コアなファンからすれば少し腹が立つ事もあるかもしれない、ただ、考え方を変えれば、にわかファンが生まれるほど、影響力が大きくなったと理解すれば、それも凄いことなのではないだろうか。なので、昔からのファンも、新しいファンも一緒になってもっと盛り上がってもらえればと筆者は考えたい。しかし、話題になっているからといって全く無知な状態で、「ヱヴァQ」を見ると、おそらく時間の無駄と思えるくらい全く意味の分からない状態になるだろう。そこで筆者がおすすめする、新しいエヴァファンが抑えるべき3つのポイントまとめたい。
1、エヴァンゲリオンの簡単な歴史を振り返ろう。
・TVシリーズ 「新世紀エヴァンゲリオン」95年放送
・劇場版シリーズ 「新世紀エヴァンゲリオン劇場版」97年上映(通称:旧劇場版)
・新劇場版シリーズ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」4部作
2007年「序」公開、2009年「破」公開、2012年11月17日「Q」公開、2013年「?」公開予定
エヴァが社会現象だと言われているが、なぜアニメに社会現象という言葉が使われたのか?これは、エヴァのTVシリーズや旧劇場版が上映された当時、普段はアニメを題材としないワイドショーやドキュメンタリー番組で多くのファンが殺到しているエヴァヴァンゲリオンを紹介し、評論家が「社会現象」という言葉を使った事がきっかけと言われている。近年、社会現象だと言われたアニメ作品は「けいおん!」や「魔法少女まどか☆マギカ」等いくつか存在するが、社会現象という言葉をアニメで使われた、最初の作品だと思われる。
ヱヴァQを見る準備で理想としては、すべてのエヴァ作品を順番に見た上で新しく上映されるヱヴァ:Qを見てもらいたいところだが、時間的にも厳しいものがある。最低ラインとして、新劇場版「序」と「破」を見てもらえれば、話はつながるのでぜひとも見てもらいたい。2012年11月16日(金)21:00~金曜ロードSHOW!で「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」が放送予定なので時間が合えば見ることをおすすめする。
2、既存のエヴァファンが「ヱヴァQ」に期待しているところ
エヴァファンといっても、様々なファンがいる。エヴァのキャラが好きなファン、世界観が好きなファン等、多種多様だ。その中で、期待している人が多いと思われ、新しいエヴァファンでもわかりやすい部分をピックアップしよう。
A,新キャラと新エヴァの登場
新劇場版「序」に関しては、細かい設定の違いがあるもののTVシリーズの第壱〜六話とほぼ同じ内容なのだが、「破」ではTVシリーズとは大きくストーリーが変更され新キャラ「真希波・マリ・イラストリアス」や新エヴァ「エヴァンゲリオン仮設5号機」「エヴァンゲリオンMark.06」が登場するなど、ファンの度肝を抜かれた経緯がる。そして今回の「Q」でも以前からファンの間で新キャラが登場するのではないかと噂されいたのだが、2012年11月1日に公開劇場で上映された予告動画(後に公式サイトでも動画が公開)には、新キャラとピンク色の新しいエヴァンゲリオンが登場した!この新キャラと新エヴァの活躍には、ぜひ注目したい!
B,式波・アスカ・ラングレーの活躍
式波・アスカ・ラングレーは、TVシリーズ(TVシリーズでは“式波”ではなく“惣流”)でも最後まで重要な役どころで活躍した、エヴァの中でも人気のヒロインだ。そのアスカが前作「破」では、途中で死んでしまったのかと思われるストーリーの展開になり「破」の最後にある次回予告で、眼帯姿ではあるが元気そうなアスカが一瞬現れ、多くのファンが安心をした。という経緯がある。「破」公開終了から現在までに、少しづつ公開されていた「Q」の予告動画内でも、アスカが多く登場し、TVシリーズでも重要なキャラだっただけに今回の新劇場版でも、どのような活躍をするかに期待が集まる。
C,謎の多い少年「渚カヲル」の台詞に注目
他の主要キャラに比べ、非常に短い登場時間にもかかわらず、とても人気のある渚カヲル。そして今回このカヲルはTVシリーズとは少し違う立ち位置にいると考えられる。そしてこのカヲルの台詞には多くの謎が隠されているように思われる。注目すべきカヲルの台詞をいくつかピックアップしてみよう。
・ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
「わかっているよ。あちらの少年が目覚め概括の段階に入ったんだろ」
「また三番目とはね。変わらないな君は。」「会える時が楽しみだよ、碇シンジ君」
・ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
「はじめまして、お父さん」
「さあ約束の時だ。碇シンジ君」「今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ」
「序」は先にも話したとおり、TVシリーズの第壱〜六話にあてはまるのだが、TVシリーズでは第壱〜六話のタイミングで登場しないはずの渚カヲルが登場し上記の台詞を残している。カヲルは、まだ主人公の碇シンジとは面識がないはずなのに、すでに名前を知っている。「また三番目」の言葉の意味は・・・?
「破」では、月面で建造中のエヴァMark.06の指先に上半身裸で座って居るところを、ゲンドウと冬月に目撃され二人を見たカヲルが「はじめまして、お父さん」という台詞。「序」に続き、シンジに面識がないはずなのに「今度こそ君だけは・・・」の台詞。やはりシンジの事を知っているのか?カヲルの台詞に隠された謎が「ヱヴァQ」で解決されるかどうかに期待!
3、多くのファンが噂する「ループ説」とは・・・?
TVシリーズからのエヴァファンが噂する「ループ説」。オフィシャルな発表がないので、人によって解釈は違うのだが、要するにエヴァンゲリオンの世界が何度か反復して繰り返されているのではないかという説である。新劇場版は旧作をリビルド(再構築)したものなのだが、エヴァの世界の中で同じことが繰り返されていると推測しているファンが多くいる。つまり、新劇場版は旧劇場版をリメイクした話ではなく、旧劇場版の続きの話が、新劇場版であるということだ。
この仮説が正しいとするると、「また三番目・・・」「今度こそ君だけは・・・」といった渚カヲルの台詞にもつじつまが合う。渚カヲルだけが、ループしている過去の世界を知っているということが考えられるのだ。しかしこのループ説はあくまで、ファンの間だけのウワサであって公式な発表は何一つない。エヴァは元々謎の多く、公開直前になっても情報はほとんど表に出ることはないだけに、この「ループ説」が正しいのかどうなのか、それともファンが予想するナナメ上を行く結果が「ヱヴァQ」にあるのか、それを期待しながら、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の公開を待ちたい!
また最後に、TVシリーズと旧劇場版エヴァンゲリオンの事を非常にわかりやすくまとめられた動画がUPされているので紹介しておこう。この動画を見ておけば、新劇場版の準備も完璧だ!