山口真帆インタビュー「自分の価値観だけでなく、客観視することも大切」 映画『ショコラの魔法』で初主演

  by ときたたかし  Tags :  

2019年にNGT48を卒業した山口真帆さんが、初映画にして初主演に挑戦した注目作『ショコラの魔法』が公開中です。本作は小学館の人気雑誌『ちゃお』に掲載されアニメ化など10年に渡って少女漫画として愛されてきた作品で、その主人公となるショコラティエである魔法使い・哀川ショコラ役を好演しています。「自分ではショコラを演じ切ったなという思いではいます」と初主演の感想を語る山口さん。話を聞きました。

■公式サイト:https://www.themagicofchocolate-movie.com/ [リンク]

●今日のお衣装でもあり、劇中のゴシックな衣装がすごく似合っていますよね!

うれしいです!「大丈夫かな?」という心配は終始ありましたが、みなさんに「ピッタリ!」「似合っている」と言っていただけて安心してます(笑)。

●しっかり怖いけれども、この世界観は体験してみていかがでしたか?

劇中のショコラノワールはすべて本物のチョコレートが置いてあり、ゴシック調の家具で統一されていて、本当にマンガの世界と同じようにすべてが作りこまれてました。撮影は冬で衣裳も肌の露出が多かったのですが、チョコレートが溶けないように暖房もつけられなかったので、すごく寒かったのです(笑)。

●あれは本物のチョコなんですか???

そうなんです。全部食べられる本物のチョコなので、そこも注目してほしいポイントです!

●今回、映画初出演・初主演だったそうで、その点はいかがでしたか?

それはみなさんに観ていただいて初めて実感することなのかなと思います。自分ではショコラを演じ切ったなという思いではいます。後は『ショコラの魔法』をお好きな方たちに観ていただいて、どういう感想を抱かれるかと、『ショコラの魔法』を知らない方にもその魅力が広まる機会になればいいなと思っています。

●すごくハマリ役に見えましたが、役作りはどのようにしたのですか?

ショコラはいろいろな人の悩みを解決していきますよね。どっしりと構えているわけじゃないけれど、どんな悩みにも応えてきたから、ちょっとやそっとのことじゃ動じないんです。普通ならリアクションをとるところも、ショコラだったら冷静でいるので、そこは研究しましたね。

●ちなみにショコラに依頼してみたいことは?

『ちゃお』読者だった小学生の頃で考えると、忘れものをすることが多かったので、学校に行く前の道のりにショコラノワールがあったら忘れものをすぐに手元に届けてくれるチョコレートが「ほしいです!」と駆け込んでいたと思います(笑)。

●その頃から『ちゃお』のファンだったのですね!

『ちゃお』には魔法を扱う作品がたくさんあって、小さな女の子の夢が全部つめこまれている雑誌だと思います!

●今回、ご自身が作品から受け取ったメッセージは何でしょうか?

いろいろな視点で物事を観ることが大事だなと思いました。悩んでる人は自分自身の視点の悩みを持ち込みますが、ショコラはそれとは違ういろいろな角度から物事を見ていて、その人に足りない何かをあげている気がするので、自分の価値観だけでなく、客観視することも大切かなと思いました。

●今日はありがとうございました!ファンのみなさんへメッセージをお願いします!

この映画は原作の世界観を忠実に再現しているので、その辺りも注目して頂きたいです。沢山の方に観ていただけると嬉しいです!

■ストーリー

美しき魔女ショコラティエ・哀川ショコラ(山口真帆)が作るのは、食べるだけで願いが叶う不思議なチョコレート。ある日、哀川ショコラの元に聖蘭学園に通う女子高生が訪れる。その女子高生は、「チョコを食べた者は、お代としてその者の“一番大切なもの”を奪われる」という危険な契約を聞かされるが、彼女は契約を受け入れ、チョコを食べる。そしてその日から、聖蘭学園内に次々と謎の事件が起き…。一方、学園の新聞部に所属する飯田直(岡田結実)はそれらの事件を追う。直は事件に隠された闇深い欲望と、チョコの謎に迫っていくが…。

公開中

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo