不思議食感!山芋三昧の料理とラーメンが喰える山芋メニュー専門店!

  by 丸野裕行  Tags :  

どうもライターの丸野裕行です。

関西には様々な変わったグルメスポットがありますが、《〇〇専門店》を謳うお店が多いんですね。

料理やお酒にもお茶が香る抹茶料理専門店、おもち料理を出してくれる餅料理専門店、珍しい湯葉料理などが出てくる豆乳料理専門店、その香りがクセになるパクチー料理専門店、小学校をコンセプトにした給食専門店etc……その中でも筆者が驚いたのは、兵庫県西宮市になる《山芋料理専門店》でした。

「山芋専門店って、あぁ……恐らくはとろろご飯を食べさせてくれる自然薯料理の専門店なんだろうな……」なんて軽く考えていたんですが、ある朝の情報番組にそのお店が登場していたわけです。

テレビにちらりと視線を移すと、なんとそこにはとろろがたっぷりとかかったラーメンが!! その他にも山芋の創作料理が食べられるといいます!

そこで、今回はその《山芋料理専門店》の名物料理と絶品ラーメンをリポートしたいと思います。

その名は『鳴尾山芋研究所』

2013年10月7日OPENしたという、山芋メインの創作料理を味わえるお店『鳴尾山芋研究所‐FLAT BUSH‐』
は、お店は阪神電車・鳴尾駅を最寄りとし、小曽根線沿い徒歩で6~8分程度の距離にあります。以前は、深夜12時を越えた時間帯から“ラーメン部”として、ラーメンの販売がスタートしていましたが、現在営業時間短縮中で、2021年1月5日より営業時間を変更しています。

すべての時間でラーメン販売のみ。山芋の創作料理を食べられないなんて、非常に残念です。ちなみに営業時間は、月と木、金、土、日曜日がランチタイムと夕方から20時までの営業。火、水曜日は12:00~14:00で冷凍ラーメンのテイクアウトのみで、店内は開店していません。

到着すると、お店の前にはお客さんが6人待ちで、この日は空いているとのことでした。

『鳴尾山芋研究所』が使用している山芋は非常に種類が豊富で、長芋、自然薯、大和芋、つくね芋、むかごなど様々。無化調ラーメンで、かなり健康的なんですが、そのラーメン作りのコンセプトは、山芋で“人間本来の免疫力をアップさせる”というものです。

店主は山芋愛が強い

山芋愛が強い店主は、イタリアンやフレンチ、和食、洋食、中華などのジャンルを決めずに、これまで学んできた調理法でひとつの食材を極め、己にしかできない料理を作りたいと考えたからだそうです。

メニューは、鶏と豚、いりこでダシをとった《クリアー》、鶏といりこを煮込んでクリーミーに仕上げた《にごり》の2種類。各々白濁した濃厚タイプがあって、スープ量が半分になるくらい煮詰めた塩気が強めのスープです。

とろろのトッピングに関しては《とろとろ》と《どろどろ》のふたつがあり、濃厚スープのみ《どろどろ》をチョイスすることが可能。ここでは、クリアーのとろとろを選択。同行していた、このお店に惚れ込んでいるグルメライターは、にごりのどろどろ。あっさり派かコッテリ派がここで分かれますね。

着丼した光景は、まさに一面銀世界

しばらく待っていると、新雪が降り積もったような丼。そうです、一面を覆うたっぷりのとろろなんです。トッピング具材は兵庫県特産の白菜に似たシロナ、豚肩ロースのレアチャーシュー、ネギ。

数秒面食らっている自分を奮い立たせ、とにかくスープを味わってみます。少し白濁したスープは、鶏と豚、いりこの出汁がしっかり出ていてコッテリさはなく、口当たりスッキリ。さらにレンゲで掬うと、スープに山芋が混ざり合い、マーブル模様を描きます。山芋の旨味がスープにちょうど混ざり合い、まろやかさが際立ちます。

お次は麺へ。麺はもちもち太麺でとろりとしたスープにまとわせて啜り込むと、口中全体に山芋風味が広がり、かなりまろやか。夏場に絶対、とろろそばを食べるという人にとっては、たまらないメニューです。このヌルりとした触感、素晴らしい。

さらにチャーシューに箸を伸ばします。ひと噛みすると、この色味が素晴らしいチャーシューがすごく味わい深い。美味しいんですよ、少し生肉っぽくて、肉汁がとろろとは相反して、獣っぽい。ヘルシーとは一線を画した肉食欲を満足させてくれるんですよね。

あっという間に丼の中身がなくなった筆者。麺をすべて平らげた後は、ライスを頼み、旨みたっぷりのスープと一緒にとろろご飯を食べるのがオススメです。ちょっと、消化不良のまま、次回こそはライスを注文しようと後悔する筆者でした。この店は、そりゃリピーターが来店するわ!

営業時間短縮後の夜の創作料理、絶対に食べようと思いましたし、いずれしても「山芋が好き!」というヤマイモニストの食欲を掻き立てるお店でした。

夜の創作料理をご紹介

さて、気になる夜のメニューについては、以前味わったことのあるグルメライターに紹介してもらいました。

お酒を飲む、アラカルトで自分が食べたいものを頼みたいという人にオススメなのは『Spring Special Prefix Dinner ショートコース』。

こちらは、《山の芋Collection Classic》として、​山芋本来の味を食べ比べる長芋や自然薯、つくね芋、大和芋の4種の山芋をすりおろし、そば、セミドライ、とろろなどいろいろな調理法で食べられるひと皿。

山芋の前菜盛り合わせ《CHOTTO Collection Classic》の計ふた品。そこからアラカルトで自分好みのメニューをオーダーします。

長芋と舌平目の重なったムニエルバター醤油ソース

和牛炙りとろろ

自家製パンチェッタとたまねぎ、発酵つくね芋のマッシュドポテト

やっぱりラーメン後のライス食べときゃよかった!

まさしくどの料理もフレンチのような演出がすごすぎます!

今はラーメンのみでガマン! コロナが落ち着いたあと、最上位のコースを食べてみたいと思います!

店名:『鳴尾山芋研究所‐FLAT BUSH‐』

住所:兵庫県西宮市池開町1-35-B 木田ビル 1F
TEL:0798-24-2054
営業時間:[月・木・金・土・日]12:00~14:00(L.O)/18:00~19:30(L.O)20:00(close)
[火・水]12:00~14:00 ※テイクアウト冷凍ラーメンセットのみ ※店内営業はありません
定休日:現状ではなし

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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