全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。全国のラーメン店監修のカップ麺が各社から発売され、コンビニやスーパーの売り場は名店カップ麺戦争になっている。そんな中、2月15日から博多とんこつラーメンの超有名店“一蘭”のカップ麺が満を持して発売される。
「一蘭」は85店舗(2021年1月現在)を展開する博多とんこつラーメンチェーン。席が1席ずつ仕切られた“味集中カウンター”や“オーダー用紙”“替え玉注文システム”など、革新的な取り組みも多く、日本人のみならず外国人観光客にも大人気のお店だ。
カップ麺に関しては20年以上前から研究をスタートしていたものの、なかなか納得のいくものに仕上がらず、実現に至らなかったそうだ。一蘭ほどの有名店のカップ麺が今までなかったこと自体が驚きだが、そんな一蘭が遂にカップ麺化するということで、食べる前からハードルは上がっていた。
そんなカップ麺「一蘭 とんこつ」だが、とんでもない特徴が二つある。
特徴1:こだわりすぎて具材なし
特徴2:値段は490円(税込)と超高額
まずは、具材が全く入っていないのである。パッケージを開けるとA(粉末スープ)、B(液体スープ)、C(秘伝のたれ)の3種類の袋が出てくる。
通常のカップ麺なら粉末スープを入れてお湯を注ぐところを、“一蘭”は何も入れず、お湯だけを注ぐ。
4分待ってからA→B→Cの順に入れていく。まずはAの粉末スープの量がとてつもない。こんなに入れて大丈夫なのか? ぐらいの量に驚く。続いてB、Cと入れて完成。
スープはとんこつの「香り」をかなり意識したと思われる仕上がり。
とんこつ特有の鼻に抜ける風味がしっかりと再現されていて驚いた。今まで食べたカップ麺の中で一番とんこつ感を感じるスープだった。辛さを演出する秘伝のたれも大変よく合う。
麺は特注ノンフライ麺。ザクザクとした博多っぽい歯応えのある麺には敢えて寄せず、なめらかさやしっとり感を追求。ど真ん中の博多とんこつとは離れているものの、一蘭のこだわりを感じる。
個人的には少し具材が欲しくなり、コンビニで売っているきざみ青ねぎと味玉を投入。青ねぎは特に合う。さすがに麺のみだと寂しいのでねぎを入れるぐらいがベスト。辛めの白ねぎではなく、青ねぎをオススメする。
コスパは完全度外視で、とにかく納得のできる内容を目指したのが伝わってきた。
間違いなく賛否両論は出ると思うが、とんこつ好きでお家でカップ麺でとんこつを食べたい人は一度お試しあれ。一蘭の店舗、公式通販、一部のコンビニ・小売店で2月15日から発売される。