日本各地にはそれぞれの地域の文化に根ざした、ご当地グルメ・B級グルメなどと呼ばれる独特の料理が存在しています。
以前はそれぞれの土地まで行かなければそれらを食べるのは難しかったのですが、最近ではイベントや物産展などでご当地グルメが集結する機会も増えました。ご当地グルメ全体の認知度が高まっているといえるのではないでしょうか。
北海道・釧路の「スパカツ」を作ってみた
全国に数多あるご当地グルメのなかでも、特にガッツリ系として知られているのが北海道・釧路を中心に広まっている「スパカツ」です。
こちらは家でも簡単に作ることができるので、三日三晩食事を抜き、おなかを極限までペコペコにした状態で作って食べてみることにしました。
まずは太麺のパスタを茹で、アツアツに熱した鉄板の上に盛りつけます。
その上からとんかつをドーンと豪快にのせます!
グッハァーーーッ! なんて頭が悪そうなビジュアルなんでしょう!!
そしてさらに、とんかつの上からミートソースをたっぷりとぶっかけます。
ドバババババーーーッ!! もう十分に頭が悪そうなのに、偏差値はさらに悪化! 留年待ったなしレベルに突入ー!!
これで「スパカツ」の完成です。インパクト抜群のカロリーモンスターを召喚してしまった!!
こんなのオジさんは見てるだけでも胃液がギュルギュルと溢れてきちゃいますよ。食べる前から胃もたれしちゃいますわ……!!
見た目は凶悪なカロリーモンスター……しかし激しくウマい!!
ところがどっこい。こんなにも凶暴なビジュアルなのに、卓上に運んでフォークを並べ、目の前で対峙すると不思議とウマそうに思えてくるんですよ。
鉄板からはジュージューパチパチと食欲をかき立てる音が鳴り響き、湯気とともにトマトとアブラの香りがフワッと漂ってくる。鉄板の上に盛られたパスタととんかつの山も風情があっていい感じじゃあないですか!
実は食器ではなくアツアツの鉄板に盛り付けるというのがスパカツのアイデンティティ。寒い釧路の街で最後までアツアツの状態で食べられるようにという配慮のもと、鉄板に盛りつけされるようになったそうなのです。
とんかつとミートソースは意外な組み合わせのように思えますが、トマトの風味がとんかつと絶妙にマッチ。鉄板に盛り付けることで温かさが長続きするだけでなく、パスタが鉄板で軽く焦げて固くなるのもジャンクっぽさが増していい感じ。
パスタを食べていてもとんかつの衣がザクザク絡んでくる食感もおもしろいし、とんかつとミートソースパスタを別々に食べるのとは明らかに違うプラス効果がありました。こりゃあ、ウマい!! 見た目の通りボリューム満点なのですっかりお腹いっぱいになれました。胃袋が幸福で満たされた!
基本的には盛り付けるだけで簡単に作れるので気になる方はぜひお試しを。家に鉄板がない場合はフライパンでも代用できますが、やけどにはくれぐれも気をつけて。食器に盛り付けて食べても雰囲気は味わえるかと思います。