天平のロック少年? 正倉院展の展示作品に描かれた琵琶弾きの少年がロックすぎると話題に

聖武天皇の遺品を中心に天平時代の貴重な文物を一般に公開することで人気の正倉院展。今年も10月24日から11月9日まで開催されていたが、今Twitter上では展示作品に天平時代らしからぬロックな少年が描かれていたことが大きな注目を集めている。

件のロック少年の存在を紹介したのは日本画家、漫画家の中田文花(@nakatabuncho)さん。墨絵弾弓という作品に描かれた少年はロングブーツにプリーツのついた服を着て、片足を上げてノリノリで琵琶を弾いている……ように見える。

https://twitter.com/nakatabuncho/status/1325373508310888448?s=19

「正倉院展で目が釘付けになってしまった。「墨絵弾弓(すみえのだんきゅう) 」に描かれた天平のロックな少年 ロングブーツにプリーツのついたおしゃれな服を着てノリノリで琵琶を弾いている 不鮮明な部分は私の解釈で描いてみた。」

たしかにこれは天平時代らしからぬロックっぷり! 中田さんのツイートに対し、Twitterユーザー達からは数多くのコメントが寄せられている。

「生まれた時代が早すぎた感」
  
「ブーツかっこいい。しかもロン毛!」
  
「ノリノリで弾いてますね。
最後は床を転げ回りながら弾いて観客を絶句させそうです(バックトゥザフューチャーか)。」
  
「凄〜い。こいつはRockだ。!!
琵琶の構え方、足の上げ方、視線の方向。MIYAVI は、この人の生まれ変わりかも知れない。」
  
「ゆく川の流れは絶えずして…の冒頭でおなじみ『方丈記』を書いた鴨長明くんも、宮廷職員だったウラ若きころはこんな感じ(琵琶かき鳴らし系)だったようでございます。明月記によれば。」
  
「これは『天平のイングヴェイ』と呼んでも過言ではないのではないか」

この少年の絵は「ロック」という概念が無かった時代にも派手な衣装を身にまといノリノリで演奏するミュージシャンは存在したという証拠かもしれない。歴史とはつくづく奥深いものだ。

※画像提供:中田文花(@nakatabuncho)さん

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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