誓約書に署名を求められる激辛の『獄炎バーガー』を「いしがまやGOKU BURGER」で挑戦!

  by 古川 智規  Tags :  

KICHIRIが運営する表参道の『いしがまやGOKU BURGER』では暑い夏を乗り切るために世界最高峰の辛さを誇るとうがらし5種類を掛け合わせた、見るだけでも汗が噴出する激辛鉄板バーガー「獄(GOKU)炎バーガー」を発売している。
同社によると「激辛好きには一度チャレンジしてもらいたい、燃え滾る炎の中から現れる新感覚の激辛ハンバーガーをとくとご賞味あれ」という趣旨の挑戦状が届いたので受けて立つことにした。というよりも取材したのでレポートする。

やってきたのは表参道ヒルズの向かいにある『いしがまやGOKU BURGER』。何度か取材したことがあるが、ハンバーガーと呼ぶにはでかい、決してファストフードとは呼べないグルメバーガーを提供するお店だ。

早速出された「獄炎バーガー」のメニューは通常メニューとは別建てで、ほぼ脅し文句が並べられている。
しかし挑戦を受けるのはいいが、辛すぎて食べられなければ取材にならないという事実にここでようやく気が付き、頭を抱える羽目になった。

辛さは1-10までの10段階で、とりえず完食しなければ何も書けないので自分に言い訳をして2辛を注文した。
店員が油性ペンとともに持ってきたのは誓約書。かなり質の良い厚紙製であるが、これに署名を求めてきた。要は何があっても責任は負いませんので自己責任で食べてくださいということだ。署名しないと注文できないのでサインする。
実はこの誓約書は「獄炎バーガー」の注文客を巻き込んだ演出、すなわちエンターテインメントの一つで、署名した誓約書はそのまま記念品として持ち帰る仕組みだ。

2辛と注文したはずなのに、唐辛子がゴロゴロ乗っているし、真っ赤なソースが血の池地獄のようにグツグツと何か言いたげだ。
辛さの調整は、バーガーの中に入っているソースで決めているとのこと。よって見た目はどの辛さでも大きく違わない。

世界一辛いとうがらしとして認定された死神級の辛さを誇る「キャロライナ・リーパーとうがらし(キャロライナの死神の意味)」と、タバスコの200倍辛い「ブートジョロキアとうがらし」、青とうがらしのハラペーニョ等5種類を掛け合わせて作られた特製ソースがたっぷりとかかっている。

辛い場合にはポテトで何とかごまかすかと思っていたら、ポテトにも何やら赤い粉が振りかけられていて、もはやドリンクしか逃げ場がない状態だ。

同店名物の黒い手袋が付いてくるので、これで豪快に手づかみしてかぶりつくのが流儀だが、辛い物をかぶりつくのは気が進まない。よって、ナイフとフォークで恐る恐る食べることにした。

幸いなことにビールは豊富なので、珍しい外国製黒ビールを注文した。飲みやすいビールがいいという方には同社が醸造しているクラフトビールもあるのでメニューで確認していただきたい。

さて、2辛とはいえかなりの辛さだ。ソースそのものは味わって食べることができる程度のものだったので、もともと石窯で焼いた180グラムの大型ハンバーグとともに辛いながらも美味しく食べることができた。おそらく3辛では完食するのに苦労しただろう。4辛では途中棄権、5辛では試合放棄のレベルだ。
さて、別の鉄板でやってきた真っ赤なソースだが、これは予想に反してトマトケチャップがベースのお助けアイテムだった。文字通り「地獄で仏」のケチャップソースはナイフで切ったバーガーにたっぷり浸して食べると幾分辛さが和らぐし、別のフレーバーとして楽しむこともできる。

生の赤唐辛子は遠慮願うとしても、最後の試練は「青とうがらし」なのか「ししとう」なのかとにかく青いやつ。ししとうルーレットよろしく「当たり」であればえらい目に合うので、一口でかみ砕き飲み込んだ。これは正解だったようでノドの奥がヒリヒリ痛いものの舌の被害は免れた。要するにこの青いやつは「大当たり」だったということだ。
記事を書いていても汗が噴き出す恐怖の「獄炎バーガー」さえ食べきれば夏の暑さなどどうということはないと思えることだろう。辛さの耐性・その日の体調と相談しながら自信のある方は10辛まで挑戦していただきたい。
なお戦いを挑まないまでも、女子も大好きなチーズをトッピングすれば、辛さがマイルドなチーズバーガーになるのでスタッフに相談するのもいいだろう。

※写真はすべて記者撮影

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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