ウィズコロナは「チケ代2倍」? 人気声優のコンサートチケット価格変更に反響

新型コロナウイルスの感染防止対策による収容可能人数制限の影響で、人気声優の鬼頭明里さんが今年秋に予定しているライブのチケット価格を予定の約2倍に変更したことが話題になっている。

6月10日、鬼頭さんの公式ホームページは「政府より発表されておりますコロナ禍におけるイベント開催の収容可能人数制限に則り、開催を行う場合の開催予算の都合の為」とし、ライブのチケット価格を当初の6800円(税抜き)から1万2000円(税抜き)に変更することを発表。

この発表に対し、Twitterでは「チケ代2倍」がトレンド入りするなど大きな反響が起こっている。

「某声優がライブのチケ代2倍にしたそうで。

事情は分かる。元の定員の半分しか入れられない、だから1人当たり2倍取らないと赤字になるのも不思議ではない。

でもこれが『普通』になったら困るんだよなぁ。元値5、6000円くらいならまだしも、元値1万円くらいのライブのチケ代が2倍になったら2万円…」

「明らかに開催無理なのにCDに抽選券つけて売ってるコンテンツより、発売日当日に『チケ代2倍や、すまん』って言ってくれる方が開催に希望が持ててよくない?世論は違うのか?」

「チケ代2倍よりもキャパ半分になって当選率半分になることの方が2倍以上つらいやろ。」

「チケ代2倍って、ほんとは半額のパフォーマンスだけど利益のために倍させてるってことよなぁ…その値段で納得できるパフォしないと集客もきつそうだし落ち着くまで現場なくていいなぁ行きたいけど」

「ライブ開催するけどチケ代は2倍、か。
まぁ現実的ですよね。経費は満員時と変わらないわけだから、お客さんの人数が強制的に減るなら帳尻はどこかで合わせないとそもそも開催自体できない可能性あるし。
でも…行ける人は限られてきそうなのも現実だよね。難しい、ほんと。。」

なお鬼頭さんサイドでは今回の価格変更にともない、さまざまな事情を持つファンに対し、ネットでのライブの有料生配信も検討しているということ。

いかに新型コロナウイルスの感染防止対策のためとは言え、席数を減らすだけではライブが興行として成立しない。そのしわ寄せは自然とチケット代金に反映されてしまうわけだが、そうなるとライブに足を運べる人は非常に限られたものになってしまうだろう。

「新しい生活様式」もけっこうだが、この部分だけはどこかの時点で元通りに戻さなければエンターテイメント業界はたち行かないのではないだろうか。

※画像はTwitter(@kitoakari_staff)から引用しました

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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