ロボットの多脚歩行技術で世界最先端を走るボストンダイナミクス社が、“BigDog”の最新版となる四足歩行ロボットを公開しました。
“BigDog”といえば、岩だらけのゴツゴツした不整地やツルツル滑る氷の上で自律的に走行技術を習得していったり、横から思い切り蹴られても脚を出して踏ん張ってバランスを取ったりするなど、まるで本物の四脚動物のような動きが「キモすごい!」と世界中のロボット愛好家を驚愕させた四足歩行ロボット。
この度発表された『Legged Squad Support System』(LS3)は、その“BigDog”の改良版。関節の動きがさらに滑らかになり、駆動音も静かに。最大400ポンド(約180kg)を積載して無補給で20マイルの航続が可能。各種センサーとGPSを搭載し、自律的に“リーダー”に追随することができます。
また、胴体側面には転倒時のダメージ軽減と物資運搬用を兼ねたスペースが新たに設けられたことも注目ポイント。“BigDog”はもともと、歩兵部隊に随伴して運搬を担うロバの役割を期待されてDARPAと海軍から資金提供を受けていたプロジェクトなので、いよいよ実用間近になってきたということでしょう。
この“LS3”の動画を見た人たちは次のような感想を述べています。
・さらにロバっぽくなったな
・馬のマスクをかぶってないのにガッカリした!
・鞍を取り付けて乗りたい
・いや、馬かジープ使えよ
・BigDogよりはだいぶ静かになったけど、まだうるさいな
・ロバのほうが静かだし、何でも食うし、いざとなりゃシチューにもなるぞ
・一方、タリバンはロバを使った
・Rise of the Machines(※『ターミネーター3』の副題)
・『メタルギア』を思い出した
とにかく「乗りたい」という人がとても多く、やはりみんな「ロバっぽくなった」と感じている様子。「かわいい」という人もいたりするので、物騒な軍事用だけでなく、乗馬(?)やペットロボットとしても開発余地があるのかも。そのうち“乗ロボ”がお金持ちの趣味になる時代がやってきたりするのでしょうか。
LS3 – Legged Squad Support System(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=R7ezXBEBE6U
画像:ボストンダイナミクス社のホームページより引用