全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。新型コロナの勢いがなかなかおさまらず、緊急事態宣言が発令された中、外出自粛でカップ麺の需要が増してきている。コンビニやスーパーにはオーソドックスなものを始め、各社のカップ麺がズラリと並んでいるが、ここ数年は“名店の味”を再現したものも数多い。そんな名店カップ麺の中でもラーメンライターである私がイチオシしたい一品がある。
セブンプレミアムから発売されている「鳴龍 担担麺」(税込278円)である。
“創作麺工房 鳴龍”はミシュランガイド東京で一つ星を獲得した大塚の人気店である。店主の齋藤一将さんの研ぎ澄まされた技術とセンスで、どのメニューも飛び上がるほど美味しいが、特に人気なのが「担担麺」。本商品はその担担麺をカップ麺にアレンジしたものだ。
セブンプレミアムの「鳴龍」のカップ麺は以前からかなり美味しかったが、今回のリニューアルでさらに美味しさが増した印象がある。
パッケージを開けると麺に、かやく入り粉末スープ、液体スープ、そしてあとがけ芝麻醤が入っている。
まずスープの再現性が見事で、程よい辛味と“鳴龍”独特の酸味がうまく表現されている。
極細ながら芯のある麺も再現性が高く、三層ノンフライ麺にでんぷんを練りこむことで、以前よりさらにコシが増している。
さらに、一番パワーアップしたのは“あとがけ芝麻醤”による胡麻の旨味とコク! カップ麺ではなかなか出ないコクと奥行きのある味がこの芝麻醤によって再現。カップ麺の限界を超えた素晴らしい味に仕上がっている。
そして、今回は「鳴龍 担担麺」の筆者ならではのアレンジをご紹介。ぶつ切りにしたナスをフライパンで炒め、乗せてみよう。
スープに絡めながら食べると、高級中華の麻婆ナスのよう。具も増えて満足度も上がるし、オススメだ。
とにかく数あるカップ麺の中でも群を抜いて完成度が高い印象。ぜひお試しあれ!