不要不急でなければ渋谷を通る際に!大人がゆったり食べ・飲みできる居酒屋「カドハチ 燻」がオープン

  by 古川 智規  Tags :  

新型コロナウイルスの感染拡大で首都圏では不要不急の外出自粛要請が出ている。もちろん尊重すべきだし、わざわざ遊びに行くのは厳に慎みたい。
とはいえ、通勤やビジネス用務で移動することは避けることができないし、こればかりはどうしようもない。全員が在宅勤務できないからだ。
もし不要不急の外出ではなく、渋谷を通るあるいは渋谷が勤務地の場合は夕食がてら立ち寄ってみたい居酒屋がオープンするので取材した。今の状況では大人数でのワイワイガヤガヤの宴会とはいかないかもしれないが、ゆっくり一人でも楽しむことができるのでお酒を大人の楽しみ方で過ごしていただきたい。

やってきたのは「カドハチ 燻 渋谷店」だ。寿司・燻製・炭焼を一度に楽しめるというコンセプトで、なかなかうならせる逸品をそろえているのでコンセプトに沿ったメニューを特に選んで順次紹介する。

サワー

まずはドリンクである。サワー系のドリンクの焼酎は三重県・宮崎本店の金宮シャリキンが使用されている。これは焼酎を凍らせたシャーベット状のもので、上に乗せられたシャーベットを溶かしながら飲んでいく。クリアな味わいでレモン系サワーでもそれ以外の好みの割り材でもおいしく飲むことができる。
今回のモデルである入月あやのさんが持っているのは、北海道ではポピュラーなガラナで割ったものと、果汁レモンラムネサワーだ。

牛すじ肉豆腐

「牛すじ肉豆腐」は同店名物の前菜で、じっくり煮込んだすじ肉たっぷりの「とりあえず」メニューだ。お酒がきたらまずはこれでスタートしたい。

刺身

刺身は面白い仕掛けがある玉手箱もあるので詳細はそちらで述べるが、もちろん豊洲直送。現在の市場は豊洲にあるので、以前の築地直送と同義である。

それぞれの魚の特徴がよくわかる刺身で、女性でもペロッと食べてしまいそうで、味はもちろん見た目にも楽しい。

牛ハラミ串

「牛ハラミ串」は炭で焼いた大きなハラミ肉がまことにジューシーである。炭火で焼いているので、香ばしさもプラス。

竹酒

記者はお酒を日本酒にスイッチ。
地酒もあるが記者は「日本酒」らしいものをとリクエスト。出てきたのがこの「竹酒」だ。

松竹梅「豪快」純米酒を竹の酒器でいただくので雰囲気は抜群。300ミリリットルあるので飲みごたえもある。

燻製 盛り合わせ

「燻製 盛り合わせ」は、ぱっと見はただの乾き物かと思うかもしれないが、実はこれらすべてが桜のチップでスモークされている。ドライフルーツや柿ピーを燻製してどうすると思った。が、これがまた実に煙い。もちろん味のことで、いわゆるスモーキーという表現なのだが、不思議な味になり、オリジナルの柿ピーやドライフルーツとは別物に仕上げっているので是非試していただきたい。

手毬寿司

「9種の手毬寿司盛り合わせ」は、握りずしを極力丸くした手毬のような寿司である。小ぶりなので、ちょっとご飯ものを食べたいときや、女性には多くの種類の寿司を少しずつ食べたい場合には最適だ。

季節の四海巻き

ここからはどちらかというと、外国人向けの「見せる」ことにも軸足を置いたメニューである。「季節の四海巻き」は、見ただけでも満足なカラフルで美しい巻き寿司である。

モデルの入月さんは「渋谷で本格的なしかもこんなに芸術的なお寿司が食べられるのは珍しくて外国人の方も絶対よろこびますね」と目を丸くしていた。

かどはち玉手箱

「かどはち玉手箱」は前述の刺身のエンターテイメント版とでもいおうか。

日本人ならば「開けてびっくり玉手箱」は浦島太郎で常識だが、外国人にはファンタスティックな世界ではないだろうか。とはいえ、女性ウケすることは間違いなく、確かにインパクトは十分だ。

せっかくなので玉手箱を開けてしまう様子を動画でご覧いただこう。

■「カドハチ燻」かどはち玉手箱
https://youtu.be/6T2TWo2cphs

見た目には美しいが、これをただのエンターテイメントではなく、その意味含めてを外国人に説明するためには「浦島太郎」のおとぎ話から始めなければならないので、外国語のスキルが必要でなかなか大変そうだ。いわゆる「ウラシマ効果」は物理学上の言葉ではないので、やはりおとぎ話からの説明が必要なのだろうか。ちなみにウラシマ効果とは移動する人の時計は静止している人の時計よりも遅く進むという事実から、浦島太郎(助けた亀や竜宮城が)が光速に近い速度で移動していたとすると戻ってきたときに浦島太郎だけが若いままということはあり得るということから付けられた日本だけの俗称である。ただし玉手箱が何だったのかといわれれば説明はつかないので、そこは魔法の箱あるいは浦島太郎の年齢が閉じ込められた箱と言い張るしかない。

甘味

デザートは2品だけだ。抹茶プリン(黒蜜)と、シャーベットだ。
シャーベットはラムネ味で、シャーベットの味のみならずラムネ玉が入っているので「ラムネ感」が強烈で楽しいデザートだった。

わざわざ出かけるタイミングではないにせよ、冒頭に述べたように勤務先や通過するのが渋谷である場合には、おひとりでもちょっと立ち寄って、じっくりとお酒を楽しみたい。そして終息後には本格的にワイワイガヤガヤ楽しみたい、もちろん外国人にもおススメしたい楽しい居酒屋だった。

モデル 入月あやの (いりづき あやの)
  モデル・日英バイリンガルMCとして活躍中。コスプレも好き。
  得意分野はオタクカルチャー、言語、食文化、ハワイ情報。TOEIC965点。
  Twitter @irizukiayano Instagram @ayano_irizuki

※写真および動画はすべて記者撮影・収録

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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