
まだまだ暑い日が続くこの時期、夏バテなどで疲れを感じている人も多いかも知れません。疲れを取るにはしっかりと睡眠を取るのが一番ですが、なかなかそうもいかないのが現実。
カフェインの入った栄養ドリンクなどを飲んで頑張っている人もたくさんいると思います。一時的には良いかも知れませんが、やり過ぎるとかえって疲れがたまり”慢性疲労”状態になるので注意が必要です。
疲れを取るには、イミダゾールジペプチドが効果的
疲れを取ったり、疲れにくい体を作るには『イミダゾールジペプチド』と呼ばれる物質を取ると良いことが最近知られてきています。そうすることで、体内に発生する疲れの原因となるタンパク質の力を弱める効果があるのです。実際にこれを利用して某大学の陸上部ではドリンクに取り入れたり、関西地区のコンビニエンスストアでは疲労回復弁当なるものが売られていました。
その『イミダゾールジペプチド』は鶏の胸肉や、マグロ、カジキなどの回遊魚に多く含まれています。渡り鳥が長距離を飛んだり、回遊魚が広い範囲を泳ぎ回ることができるのは、それが理由だとも言われています。
普段では鶏肉が最も手に入れやすいですが、せっかくですから旬のものを取り入れて、美味しく疲労回復を図りましょう。
カツオのたたきがオススメ
これから秋に向かって、戻りカツオが旬を迎えています。カツオのたたきは、『イミダゾールジペプチド』を取るにはピッタリのメニューです。なぜ”刺身”ではなく”たたき”が良いのかと言うと、ビタミンCが豊富なシソの葉と一緒に取ることで、『イミダゾールジペプチド』を効率的に取り込むことができるからです。またニンニクも、疲労回復に効果があると言われています。
材料(2人前)
・生のカツオ(冊)皮付き 180g
・みょうが 適量
・しその葉 適量
・ニンニク 適量
・小ねぎ 適量
(タレ)
・3倍希釈の麺つゆ 大さじ1
・しょう油 大さじ1
・みりん 小さじ1
・お酢 小さじ1
・レモン汁 小さじ1
作り方
1,ボウルに氷水を用意しておく。
2,半分に切ったカツオを強めに熱したフライパンで、切った面をみて周りが1~2ミリ程度白くなるまで焼く。(テフロンでないフライパンの場合は、少量のサラダ油を引いてから焼く)
3,焼いたカツオを氷水に入れて冷やす。
4,キッチンペーパーなどで、カツオの表面についた水分をよく拭き取った後、1センチ程度で切り、お皿に並べる。
5,薬味を刻む。ニンニクはスライスに。
6,タレは材料を全部混ぜ合わせる。
7,お皿に盛ったカツオの上に、薬味をたっぷりのせて完成です。
『イミダゾールジペプチド』は、継続的に摂取するのが効果的です。普段から鶏の胸肉、マグロやカジキを食べて、疲れにくい体を作りましょう。
写真:かつおのたたき / sabamiso