「勝手に孤独って呼ぶのは失礼」 「孤独死」という表現に疑問を呈するツイートが話題に

  by 中将タカノリ  Tags :  

「孤独死」という表現をやめようと提唱するツイートが話題になっている。

件のツイートを投稿したのは葬儀会社、佐藤葬祭代表でYouTuberとしても精力的に活動している佐藤信顕さん。

「いい加減、高齢者が自宅で一人で亡くなるのを孤独死なんて言い方するのみんなで止めようよ、急死でいいじゃん昔はそう呼んでたんだし。人の人生の終わり方を勝手に孤独って呼ぶのは失礼だと、葬儀屋のおじちゃんは強く思うんだ。」

https://twitter.com/satonobuaki/status/1227060494239854592?s=19

たしかに孤独死などという言葉が使われるようになったのはほんの最近のこと。よく考えてみれば一人暮らしの方が一人で亡くなるのは至極当然のことだし、その方が孤独のうちに亡くなったかどうかなど他人からは判断のしようもないことだ。佐藤さんのツイートに対してTwitter上では大きな反響が起こっている。

「「ミステリと言う勿れ」という漫画にもそういう台詞がありましたねー。」

「本当に。
一人でいる事を選択した方がおられるので、まるでそのことを悪い事のように思われる方々多いのに違和感がありました。」

「私もそのご意見に賛成です。一人で逝くのは孤独なんかじゃない(場合もある)。むしろ静かに死を受け入れ、満たされた気持ちでその瞬間を迎えるひとだっているはず。「孤独」という言葉の響きが世間に与える印象を思うと、亡くなった方の尊厳を傷つけかねないと思う。」

「生まれるのは母ちゃんと一緒。
これは間違いない。
だが死んでいく時は一人ですよね。
死んだ事ないけど。
「孤独」っていう表現には違和しか抱かないな。
その瞬間に家族が周りにいたってそうなんだから。」

「孤独死って、現代ではとても贅沢ですよ
誤解を恐れずストレートに言えば、施設のお世話にならず、死の直前まで自分一人で社会に存在できたってことですもん
羨ましいです」

メディアで好んで使われがちな孤独死という言葉だが、それに疑問を持つ人は一定数いるようだ。筆者も佐藤さんが言うように「急死」という言葉のほうが亡くなり方の表現として適切だと感じるが、読者のみなさんはいかがだろうか。

※画像はTwitter(@satonobuaki)から引用しました

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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