【動画あり】海外旅行便利アイテム・釜山編第2弾

  by 古川 智規  Tags :  

海外旅行にもっていく荷物は概して多くなる。しかし旅慣れた人ほど荷物は少ないともいう。
現地調達できるものは日本から持って行かないのが基本だろう。
しかし、人によってはこだわりのアイテムもあるはずで、そうそう軽くすることは難しい。
そこで記者が海外旅行に持っていくと便利だろうと思われるアイテムをセレクトして実際に海外に行ってみたおなじみ「海外旅行便利アイテム」。海外旅行に限らず日常使いにも適したものをセレクトしたので、読者の皆様の旅行スタイルに合わせて参考にしていただきたい。
最初に、今回取り上げた商品の概要を動画でご覧いただこう。

■海外旅行便利アイテム・釜山編第2弾
https://youtu.be/1kteZI1PngE

TWELVElittle・3-in-1トート

「TWELVElittle」は、米・ニューヨークのバッグブランドだ。写真からはトートバッグのように見えるが、3in1なのでトートのほか、ショルダーにもリュックにもなる多機能バッグだ。
実はこのトートはユニセックスのマザーズバッグ、つまり育児のためのおむつやミルクを入れるためのバッグなのである。記者が使用した色はオリーブなので、男性用にも適したバッグと言え、マザーズバッグのファーザー版、つまり「パパーズバッグ」なのである。これを旅行鞄として転用したレビューである。

モデルの入月あやのさんは小柄なので、かなり大きく見えるかもしれないが3辺の和は89センチメートルであり、LCCの機内持ち込み手荷物の範囲内に収まる大きさだ。記者が撮影機材等を詰めに詰めてLCCに搭乗したところ6.8キログラムで7キログラムの制限ギリギリセーフだった。つまりそれだけの重量を入れてもびくともしないということだ。(重量規制は航空会社により異なるので要確認)

ショルダーバッグ時に使用したベルトは付け替えることによりリュックになる。
バッグ内外のポケットはもちろんだが、サイドにも保冷・保温機能が付いたボトルポケットが左右に1つずつある。外気に触れるために完全な保温ではないが、長時間冷たいものは冷たく、温かいものは温かく保つことができる。本来はパパの水分補給はもちろんのこと、子供の哺乳瓶を入れておくためのものだ。

実際の容量を2リットルのペットボトルを詰めて計測してみたところ、6本入って上部にまだ余裕があり12リットル以上であることがわかった。短期間の旅行であれば十分であろう。
また、付属品としてベビーベッドがない場所でもおむつ替えができるシートが入っており、これは旅行中に待ち時間が長く床に座らざるを得ないときや、冷たいベンチに座らなければならないときや、硬い座席に座る際のクッションにもなる。赤ちゃんがこのシートの上に寝ておむつを替えることができる広さと柔らかさなので、大人が座るだけの広さは十分にある。詳細は動画でご覧いただきたい。

ココえがお・ティノン

デイリーケア製品やビューティーアイテムの開発を行っている「ココえがお」が販売する「ティノン」は女性向け足用消臭クリームである。
特に海外旅行用というわけではないが、旅行中は普段よりも歩く距離・時間ともに長くなる傾向にあり、それに伴う足のムレやにおいが悩みの種であることは間違いないだろう。
本品はそんな女性向けに開発されたクリームで、有効成分イソプロピルメチルフェノールが汗や皮脂を分解してにおいを出す菌を殺菌する仕組みだ。ただし女性用なので乾燥のさせすぎはかえって汗を呼んでしまうことから、保湿成分も配合して消臭済みの足を包み込むという寸法だ。

においはほとんどないが、わずかに女性用化粧品のような香りがする。クリームではあるが意外にもべとつき感はなく、数分でさらっとしてしまうのでお出かけ前に塗ってすぐに靴下をはくことも可能だろう。夏は汗、冬は蒸れとの闘いだろうが本品で余計な心配とはおさらばしたい。

第一三共ヘルスケア・マキロンSキズ軟膏

旅行中のケガは最も避けるべきトラブルの一つである。とはいえ、小さなケガは日常のことなので避けようにも避けられない。海外でもキズ薬は手に入るが、日本製の安心できるものがあると重宝する。
キズ薬で昔からからお世話になった「マキロン」ブランドだが、今回取り上げるのは「マキロンsキズ軟膏」(第3類医薬品))だ。マキロン(指定医薬部外品)やマキロンs(第3類医薬品)は液体で家庭常備には最適だが、旅行中に持ち歩くには難がある。本品は透明な軟膏で内容量は10グラムなのでかさばらない。キズの殺菌・消毒はもちろんだが、靴ずれにも使えるので旅行には最適だ。

傷口を殺菌消毒する前に清潔な水でよく洗うことが肝要である。殺菌消毒のほかにかゆみを抑える効果、べとつかず皮膚の自己修復を助ける効果もあるのでポーチに入れておきたいアイテムだ。

マーナ・Shupattoシリーズ

以前に浴室収納や台所用品を紹介したマーナが開発した「Shupatto」シリーズは、シュパッと広げてシュパッとたたむことができるエキストラなバッグだ。
記者はリュックを選択したが、他にショルダーバッグ、ボストンバッグ、保冷バッグまであるので、旅のスタイルに合わせて選択するか複数を持っていくとよいだろう。

リュックは両手がふさがることなく旅先で大きなバッグやキャリーケースをゴロゴロ転がすわけにもいかないので、街歩きに非常に重宝する。

今回取り上げた全アイテムと撮影用ミニ三脚、A4判の書類20枚程度を入れてもま相当の余裕がある。
ノートPCやタブレットも余裕で持ち歩くことができるだろう。

このようなコンパクトな設計ながら物を詰め込むだけのものではなく、ファスナーポケットが付いていてペットボトル程度であればドリンクはもちろん折り畳み傘も入れることができる。また撥水加工されているので防水ではないが多少の雨に降られても問題ない。
機会があれば使ってみたいのはボストンバッグである。キャリーケースのハンドルに通すことができ、思わぬお土産の買いすぎで荷物が増えた場合にも空港まで一体的に運ぶことができる。

MEDIK・ULTRAWAVE

MEDIKのULTRAWAVEは近紫外線を利用した歯ブラシ用の除菌キャップである。汎用品なのでどんな歯ブラシにも使用でき、電源は内臓の二次電池をマイクロUSB端子を介して充電するので、スマホ用のACアダプターやモバイルバッテリーが利用できる。とはいえ、満充電で1か月程度は使用できるので旅行の最中に再充電する必要はないだろう。外出先で使用する際に歯ブラシの毛の部分が見えるのが嫌だという方や家族での使用で識別したい場合のために目隠し・識別シールが付属している。家庭での日常使いに便利なようにマグネットで貼り付けることが可能であり、磁石が付かない壁等に付けたい場合用に磁石はりつけ用のシールも付属している。

ちなみに近紫外線とはいっても、波長によりUV-AからUV-Cまでカテゴリー分けされている。電磁波はその波長により熱や化学的な影響を与える。目に見える光、放送や通信の電波、マイクロ波を使用する電子レンジ、X線のレントゲン撮影も広く電磁波である。紫外線は可視光線よりも短くX線よりも長い波長であり、その中の近紫外線は数パーセントが地表に降り注いでいる。太陽から地表に降り注ぐたった数パーセントが日焼けの原因である。本品に使用されるUV-Cの領域の紫外線は通常は地表には届かないが強い殺菌力があり、これをLEDで作り出して歯ブラシを殺菌するのに利用している。最強の殺菌力はガンマ線だが、ここまでくるともはや殺菌ではなく滅菌の領域に入りかつ、放射線なので危険すぎて医療機器のガンマ線滅菌等、厳重な管理下でしか使用することはできない。いわゆる殺菌灯も殺菌力が強い波長の紫外線を発生させるが熱を発するので材質に制限があり、また水銀を使用しているので人体に悪影響があり使用は制限される。つまり、民生品ではUV-C LEDが殺菌に利用できる電磁波の中でも強力な部類に入ることになる。
まさに、快適な生活と安全を見据えた電子デバイスである。

リベルタ・DEXT ALL WEEK

リベルタの大人の男性用化粧品ブランドである「DEXT」から医薬部外品の体臭ケアミストであるミドルエイジデオドラントミストを取り上げる。
本品はミドルエイジ向けに耳たぶや首筋のにおいに特化した消臭ミストである。内容量も50ミリリットルなので機内持ち込みが可能。
いわゆる加齢臭対策品には強い香りでにおいを抑えるものもあるが、本品は無香料でオーガニック植物エキスを配合したラグジュアリーな仕様なのでいつでもどこでも使用することが可能である。

使用してみると、ミスト自体にはにおいはなく本当に無香料であることがわかるばかりか、耳たぶの裏側に吹き付けて指でこすってみても何のにおいもしなかった。かなり強力なアイテムだ。それこそ機内でもバスの中でも気になるシチュエーションで気軽に使用することができる逸品である。

ネイチャーラボ・うるおい玉

最後は主に女性用のフリーズドライ品。とはいっても食べ物ではない。1粒にコラーゲン等の美容成分をフリーズドライ製法により凝縮した「玉」なのである。
個体で小さいので機内持ち込みも問題はなく、お手持ちの美容液に個包装されたカップの中の1粒を混ぜ込んで(溶かして)、顔になじませるだけの時短ケア製品だ。

見た目も大きさも真珠と同じくらいで、フリーズドライ食品のような手触りだが、透明な化粧水をかけたとたんに溶けて乳白色の液体になった。それを顔になじませると数分でベトつき(女性的な表現だと「潤い」と言うべきだろう)はなくなり、しっとりとした感触だけが残った感じだった。冬の乾燥した場面では男性もパートナーとシェアする等、積極的に使いたいアイテムだ。

本シリーズでは海外旅行に限らず、普段使いができる便利アイテムをセレクトして引き続き海外出張や旅行の際に取り上げたい。ご自身の生活や旅のスタイルに合わせて参考にしていただき、選択肢の一つに加えてみてはいかがだろうか。

※写真および動画はすべて記者撮影・収録

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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