ユニリーバといえば「Lux」ブランドあたりがとくに有名であるが、男性用のヘアケア、スキンケア製品も多く販売している。ドラッグストアで普段から手に取っている製品がユニリーバ製だっということも少なくない。
同社は英・蘭を本拠地とする企業だが、世界的にみるとアイスクリームや飲料でかなりのシェアを持っているような一面もある。
さて本稿では、ユニリーバ・ジャパンの多くのブランドや製品の中から特に今年発売された男性用化粧品を中心に取り上げてみる。同じブランドでも多くのタイプがあり、店頭での選択の参考にしていただきたい。ここで取り上げるのはすべて本年10月7日に発売されたものである。
クリアフォーメン オールインワンシャンプーストロングフィール
写真中央の「クリアフォーメン オールインワンシャンプーストロングフィール」が新製品だ。(左右は、クリアフォーメン トータルケア スカルプコンディショナー、クリアフォーメン トータルケア スカルプシャンプーで従来から発売されているもの)
クリアは2005年に男性用シャンプーとして登場し、日本には2014年に上陸した。
ストロングというと、ストロング系のチューハイをイメージするが実はそのままで、最大濃度のメンソールを配合してストロングな清涼感を前面に出している。特に男性が嫌う頭皮の油脂によるべたつきを速やかに取り除き、オールインワンを名乗るのでケア成分もふんだんに配合した仕様。1本でヘアケアが完了するので、もう「面倒くさい」とは言わせないという同社の意気込みが伝わってくるような1本であった。
ダヴメン+ケア モイスチャー オールインワンクリーム・ダヴメン+ケア マイルド 乳液
「ダヴメン+ケア」はスキンケアの製品である。写真中央の2つが新製品で、左からダヴメン+ケア モイスチャー オールインワンクリーム、ダヴメン+ケア マイルド 乳液である。(左右は既存発売品で、左はダヴメン+ケア モイスチャー 化粧水、右はダヴメン+ケア モイスチャー 泡洗顔料)
本シリーズにはまず、オイリー用と乾燥用の2つに分かれ、その中に洗顔料、化粧水、乳液、クリーム等があるが、ボディウォッシュもあるので、結局はトータルケア製品シリーズであるともいえる。
女性であれば、化粧水、美容液、、乳液、クリームという具合に全部使うところだが、男性が初めてフェイスケア製品を購入するときはいずれか1つをまず購入する傾向にあるという。そこで従来から販売している化粧水に加えて、意識の高い男性向けにも選択の幅が広がるようにクリームと乳液を加えたのだろう。
ダヴメン+ケア モイスチャー オールインワンクリームは、化粧水・クリーム・乳液をすべて兼ねるオールインワンクリームで洗顔後に本品を塗るだけの簡単ケアを実現。乾燥肌対策としての側面を重視しているが、男性が嫌うべたつき感を抑えて、潤いを保ちつつさらっとした使用感が特徴だ。
ダヴメン+ケア マイルド 乳液は合成着色料・パラベン無添加、無香料という低刺激性が特徴。特に肌が弱い方や、保湿を重視する方に最適な選択だろう。
アックス フレグランス ボディミスト
アックス フレグランス ボディミストは「気になるニオイにいつでもどこでも使え る自然な香りのボディミスト」というコンセプトで開発され、従来からあるボディスプレーのように家を出る前に使うというよりも、携帯して外出先で瞬時に効果が出るように設計されている。よって携帯しやすいように小型の容器が採用されていて、デザインも男性的ではあるがあまり目立たないように配慮されている。
香りの種類は3種で、ミストタイプにおいて人気のフレッシュ系を採用したという。すなわち「アックス フレグランス ボディミスト アクア」「アックス フレグランス ボディミスト サボン」「アックス フレグランス ボディミスト シトラス」である。もっとも、ケア製品と違いフレグランス製品は使用者の好みによるので、こればかりは店頭でテスターを振ってみて好みのものを選ぶしかないが、記者の個人的な感想を述べるとどれも鼻につく濃い香りではなく、なんとなく軽い香りなので強さに関してはどれを選択しても心配することはない。
「クリア」「ダヴ」「アックス」の3製品のうち10月に発売されたものを中心に取り上げたが、昨今では男性もスキンケア製品を使用する方が多いので、トータルで選択の参考にしていただきたい。
※写真はすべて記者撮影