ひと昔前は「焼き待ち」の時間があると喜んでもらえた 大阪のたこ焼き店のツイートに大きな反響

通信技術やタスク管理の進歩により、未だかつてないほどに社会の効率化が進む現代。我々の生活環境はよく言えばスマートになったが、悪く言えばせせこましく、余裕のないものになってはいないだろうか。

そんなご時世の下、大阪・上新庄のたこ焼き店「たこ焼たこば」のツイートが大きな反響を呼んでいる。

https://twitter.com/sparmdrum/status/1181260539986493440?s=19

ひと昔前は「焼き待ち」の時間があると喜んでもらえた。

「やった!焼きたて熱々や!」

という感じでした。
ところが、最近では「待つ=悪」になっていて、まったく待って頂けない。

たこ焼き屋は対面商売です。焼いている最中のお客様との会話も商品です。

少しだけ御時間を頂けたら幸いです。

そう、当たり前のことなのだが、たこ焼きのような粉ものは焼きたてが一番美味しいもの。

焼き上がったところを早めに食べるのが最上で、それまでの時間を会話などに費やすのが本来のスタイルなのだが、「たこ焼たこば」のツイートによると最近は待つことを厭うお客が多く、そのメソッドが通用しないとのこと。

このツイートに対し、Twitter上では数多のコメントが寄せられている。

「子供の頃、よく、焼いてるのを覗きこんでましたよ。作る作業、見るの楽しいですよね」

「僕、待つの好きです
焦らされた方が何倍も美味しく感じる気がしますw
大将とゆっくり世間話できるんやったらいくらでも待ちます」

「焼き鳥もたこ焼きも自分ために作ってくれてるっての見てどうぞ!っていただきますするのが最高なのになぁ。」

「大手チェーン店が、客回転を早くするために、大量作り置きで提供するようになってるから、仕方ないのかなぁ。
焼きたて熱々を、ふうふうしながら食べるのがイイのに。
なんでも早ければイイものではない。」

筆者も関西人なので、子供時代からたこ焼きは待って買うのが当然だったし、焼き上がるまでの時間をお店の人や友達、彼女なんかとおしゃべりを楽しみながら待ったものだ。

飲み食いなんてものは心に余裕をもって臨まないと真の楽しみには至れないと思うのだが。

※画像はTwitter(@sparmdrum)から引用しました

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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