調理時間
炊く前10分、炊けたら1分
材料 2人分
米 1合
パセリ 枝一つ分。葉っぱのわさわさした部分が大人のにぎりこぶしぐらい。
レモン 一つを横半分に割ります。
塩
作り方
【1】
米をとぎ、ごはんを炊く。炊くときに塩をふたつまみ。おまじない程度入れてください。【2】
レモンを搾ります。彩り用にすこしスライスしてとっておくといいです。
(人に見せるために作らないのなら、全部しぼっていいですよ)
パセリをみじん切りにします。【3】
【1】と【2】を味の加減を見ながら、混ぜて完成。【ワンポイント】味が足りなかったら、まぜながらお塩を足して調整を。
●レモンとパセリのまぜごはんのお話
あげものが好きです。
居酒屋で鶏の唐揚げが絶対に食べたいですし、定食だととんかつ。還暦過ぎても、あげものを食べ続けると決めています。
銀座のバーロックフィッシュは、大阪のサンボアで修行した間口一就さんのひらいたハイボールのおいしいバーで、とても独創的なおつまみを出すんです。間口さんは、レシピの本まで出版されているすごいかたなのですけれど、わたしは彼が作るハムかつに、いっときハマってしまいました。
お家でも何度も練習して、自分でおいしく作れるようになったぐらいです。
○
あげものと仲良しは、レモンですよね。
レモンを搾ると油気がさっぱりします。
そしてレモンのとなりには彩りのためか、パセリがあることが多い。
ある日突然、「あげもののつけあわせ」的脇役を押し付けられているレモンとパセリを、もっとなんとかしたいと、わたしは思いました。
○
そんなとき思い出したのが、ワシントンDCの友人宅でのパーティでいただいた「酢飯」のこと。
現地の日本人たちは、みんな不足しがちな日本食材を、地元の素材に置き換えて作るのがとても得意でした。
「米酢がないから、レモン汁をお酢がわりに」
それで作ったちらし寿司が意外なほど、おいしかったのです。
○
もう一つ思い出したのが、イタリアでよくたべられているかんたんなごはん「レモンパスタ」のこと。
塩水でゆであげたパスタにバターをからめて、レモンをじゅーっとしぼって、そのままがつがつ食べる。
そのへんに粉チーズがあれば振りかけて。
レモンは揚げ物だけじゃなくて、炭水化物とも仲良くなれる!
こんなかんじで、すでに世界が証明しています。
ごはんにレモン汁、いける! と、新鮮なパセリをざくざく刻んで混ぜてみました。
○
レモンの酸味は、熱々のごはんで少し酸味が飛ぶのか意外にもそれほど酸っぱくなく、さわやかな感じ。それにパセリのすこしの苦みが加わり、さくさくいけます。
レモンもパセリもビタミンCが豊富なので、お肌のためにもいいですよ。
あげものの脇役で、パセリをひからびさせているのはもったいない。
付け合わせだと残しちゃうけど、ごはんに混ぜれば無駄がない。
うちでは何度も作っています。
おかずはもちろんあげものです。フフフ
●ごちそうさまでした。