九州北部豪雨被害のさなかに起きたほっこり帰還劇が話題に 「帰ってきた木彫りのハロ」

8月28日に九州北部を襲った豪雨は河川の氾濫、市街地の冠水など甚大な被害を引き起こした。

多くの家屋や施設が損害を受け、被災者の救護や今後の復興に向けた取り組みが続いているが、そんな中で起こったある“帰還劇”がTwitter上で話題になっている。

それが起こったのは被災地の中でも特に冠水の被害が大きかった佐賀市内中心部。きっかけは、ある男性の「佐賀市内、家の前に木彫りのハロが漂流していたので保護しています。お心当たりのある方は自分まで連絡を。」というツイートだ。

https://twitter.com/chemistrin8202/status/1166494648220573696

そう、冠水の影響で、男性の自宅の前にはアニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクター“ハロ”が流れついていたのだ。しかも木彫り。

男性の呼び掛けはすぐに功を奏し、約3時間後には「佐賀大学近くの、ガンダム好きのオーナーが経営されているこちらの焼肉店のオブジェでは…?」という情報提供者が出現。木彫りのハロはガンダム好きで知られる食べ放題焼肉店「焼肉さるさ」のオーナーのものであることが判明したのだ。

その後、焼肉さるさオーナーも男性のツイートに気がついたようで「すみません!ありがとうございました!道路が通行止めになり、自転車で店に行ったら家出してたので焦ってました」と反応。

https://twitter.com/yakinikunosyaa/status/1166571247322505217

かくして木彫りのハロは豪雨によって漂流しながらもその日のうちに元の棲家に還ることができたのだ。

この一連の帰還劇にTwitterユーザー達からは

「心配の中、ほっこりした話題をありがとうございます」

「この流れが秀逸すぎて 復興を願わずにいられない」

「よかった 九州で被害にあわれたみなさまに御見舞もうしあげます」

など数多くの感動のコメントが寄せられている。今回の豪雨は木彫りのハロ以外にもいろんな方の大切なものを押し流してしまったに違いない。それらが少しでも多く、持ち主の手元に戻ることを願うばかりだ。

※画像はTwitterから引用しました

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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