「自衛官になるという選択肢」――最近、テレビを見ていると、こんな自衛隊の隊員募集CMをよく見かけませんか? ツイッター上でも「自衛隊 CM」で検索すると、「自衛隊のCMが多い」と感じている人が多いようです。自衛隊のCMって去年もこんなにたくさん放送されていたっけ? ニュースは尖閣諸島と竹島問題で持ち切りだし、ひょっとしてこれは戦争の前触れなのでは!? 不安のあまり防衛省に電話で訊いてみました。
記者:最近、テレビで自衛官募集CMをたくさん流してますよね?
広報官:はい、先日から放映させていただいております。毎年この時期から募集CMを放映していて、今年だけ特に投下量が多いということはありません。ただ、なるべく多くの人の目に触れるように、オリンピックは意識しました。
調べてみると、自衛隊では8月1日から、航空学生、一般曹候補生、自衛官候補生(女性)が応募受付を開始、さらに9月からは防衛大学の応募受付も予定されており、それに合わせたテレビCMであることがわかりました。さらに某民放テレビ局にも問い合わせてみたところ、「毎年この時期から募集CMが始まっているようです。本数は把握していませんが、当社では今年と昨年と、その前は2003年に自衛隊のCMが放送されています」とのこと。
今年は、災害派遣やオリンピックにおける自衛官の活躍が強く印象付けられていたこと、夏休みのオリンピック期間中でテレビを見ている人が多かったこと、尖閣諸島・竹島問題などで国防に不安を感じている人が多かったことなど、自衛隊のCMが認知されやすい条件が重なっていたため、特にCM量が多いように感じてしまった、というのが真相のようです。
画像:防衛省 自衛官募集ホームページより