VRによるホラー体験とホラーメニューを7月20日からKICHIRI渋谷で提供開始!

  by 古川 智規  Tags :  

7月20日からKICHIRI渋谷において松竹との共同事業で、VRによるホラー体験とそれに合わせたメニューが登場する。
提供期間は10月31日まで。

提供開始に先立って行われた報道関係者向けの試食体験会を取材した。

VRホラーを体験するためには、指定のメニューを注文することにより可能である。
ホラーには物語性がつきものなので、準備する間はストーリーを読むことから始める。この時間帯がまた微妙な恐怖心を掻き立てられる。人間の想像力とはすごいものである。

準備ができると「ある部屋」に案内されるが、すんなりとは入れてもらえない。
スタッフによる口上ののちに、なんと数珠が貸し出される。これを付けていないと何があっても知りませんよということらしい。

「ある部屋」ののれんは血のりが付いており、ここからは視覚に訴える恐怖が待ち構えている。

とはいえ、一般的なお化け屋敷とは異なり自分で歩く必要はなく、お座敷に座るだけなのでどうってことはないはずだ。

座敷の掘りごたつテーブルを取り囲んで着座すると、VRゴーグルとヘッドホンを装着するように指示される。
座っているだけということは、目の前で何があろうと、何が聞こえようと、どんなに怖かろうと立ち上がって逃げることができないことを意味する。むしろこの方が恐怖かもしれない。
内容はネタバレになるので、ご自身で体験していただきたい。

体験を終了し、ゴーグルを外すと入室した時にはなかったはずのお清めの塩がそっとテーブルに置かれていた。芸が細かいが、ちゃんとお清めをしないと帰りに何が起こっても知りませんよということらしい。

では、VRホラー体験ができる件のメニューから2つを紹介しよう。

「お清め酒~現実か、幻か!?~」は、黒いスノースタイルのカクテルドリンク。
地の赤と呪いの黒でどこまで行ってもホラーだ。飲み干せば体が清められるということだが果たして…。

「老婆のフォンダン~おかわりちょうだい~」は、ナイフについた血のりがさっそく怪しい。KICHIRIのフォンダンショコラをベースに作られたスイーツだが、何が起こるかは切って食べてみなければわからない…。

これらのメニューは、VRホラーを体験中に用意され、終わって席に戻ってきたころに提供される。よってVRホラーの世界が現実の席に戻っても余韻が残るような錯覚を味わえ、何とも言えない気持ち悪さが残るのが最大の仕掛けといえよう。
VRはバーチャルリアリティーのことだが、リアルな世界に戻っても味と見た目の現実で引き続きホラーを楽しむことができる。
この手のものに強い方はぜひ体験してみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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