R-1王者から月収22円への壮絶な転落劇! 中山功太さんが反省する過去のしくじりとは?

  by 中将タカノリ  Tags :  

7月8日、お笑いタレントの中山功太さんがバラエティー番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日)に出演した。

同番組は毎回ゲストの“しくじり先生”が自分と同じ失敗を他人が繰り返さないよう、自分の過去の問題点と教訓を披露するという内容。

中山さんは2009年に『R-1ぐらんぷり』王者に輝き、一時は数々のレギュラー番組を持っていたが2010年に東京に拠点を移してから急速に低迷。

現在は「吉本興業からの月収は約2万円。悪い時は22円」、「週2、3日はアルバイト」、「借金500万円」と困窮しており、しかも今回の番組出演に際してもスタイリストがつかないため衣装代としてプロデューサーに個人的に3万円貸してもらっていたり、7月19日の24時に携帯が止まる予定だったりと悲惨な境遇にいることを明かした。

一時は天才コメディアンと褒め称えられ、引く手あまただった中山さんがしくじった原因……それは自分のことが一番面白いと信じるあまり、他人の笑いを全否定していたからだった。

子供の頃からテレビや劇場に出ている人を見て「おもんないわ~」と言うのが口癖だった中山さん。

お笑いの世界に入ってからも、面白くないと思う芸人にわざわざそれを告げに行ったり、後輩を家に集めてテレビを観ながら「はい、おもんない」と批評する会を開いたり、ついには2008年のR-1グランプリでなだぎ武さんらに敗れた際「台本では自分が一番面白いんですけどね」と言い放つなどひんしゅくを買うような言動ばかりとって、結果的に多くの人に見捨てられ、距離をおかれてしまったという。

番組中で「あくまで過去のこと」としながらもコント芸人、ネタを披露しない芸人、通販番組に出演する芸人、面白がられたい関西出身ミュージシャンなどを痛快に切り捨てていった中山さん。

あまりに大胆なぶっちゃけぶりと、全盛期と変わらぬ勢いあるトーク力に『Twitter』上では番組を観た視聴者や関係者から


https://twitter.com/takaaki_ee/status/1148261443218706433

「中山功太先生、編集のやりがいのある回でした。中山功太を知ってる人も知らない人も、面白かった人はアベマの中山功太完全版を是非。20分以上ヤバすぎたシーン追加してます。2週目も1番おもんない先生がめちゃくちゃおもろい授業してます。」

「しくじり先生、中山功太さんという先生を使って“面白くないものを面白くないというとこの世界では生きていけないので気をつけましょう”というのをこの世界から発信する、という、入れ子構造のどっちがオモテかウラか誰にも判らないすごい面白い内容だったと思います。配信中にアベマで見られて欲しい」

「中山功太のしくじり先生、フルスロットルでしたね。全然錆びてない。abemaの見逃し配信で見られるのでみんな見た方が良い」

「しくじり先生に出てたピン芸人の中山功太氏の意見はなかなか参考になる。自分の周りにいる否定や批判、他人の悪口がやたらと多い人はそれを利用して自分をあげようとしてる可能性があるから気を付けましょう」

「中山功太のネタで一番好きなのは、ブログのアクセス増やしたくて書くネタがどんどんエスカレートして最後に自室に放火しちゃうってやつ……今考えればバカッターとか底辺YouTuberとかのやつを先取りしてたわ」

など絶賛や共感のコメントが数多く寄せられている。

今では当時の自分が「おもんない」と言うことで自分を守っていたのだと反省する中山さん。最近は大助花子ファミリーの一員として母親と親子漫才したり、イベントのお客さんに風船を配るなど昔ではあり得なかったスタイルの仕事にも誠心誠意取り組み、心を入れ替えて再起の道を模索しているそうだ。

※画像は『しくじり先生 俺みたいになるな!!』公式サイトから引用しました
https://www.tv-asahi.co.jp/shikujiri/

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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