イラク議会は先月、社会的・心理的な問題を引き起こし国家安全保障上の脅威になるとの理由で、人気オンライン対戦ゲーム『PUBG』や『Fortnite』及び同種のオンラインゲームを禁止する法案を承認した。
イラクの『PUBG』人気は、人口の60%を占める25歳未満の若者の失業率が高く、彼らがゲームを安く遊び続けられるネットカフェに入り浸っているせいもあるという。今のところ法案は具体的な効力を発揮していないが、「もし禁止されてもVPNを経由して遊び続ける。政府の『PUBG』禁止の努力は無駄であり、政府は市民の仕事を見つけることに集中するべきだ」という若者の声を中東メディアは伝えている。
また、バグダッドでは『PUBG』のミリタリーコスプレをした写真を公開してゲームの禁止に抗議する女性たちが現れた。イスラム圏の女性の服装としては露出度の高いコスプレ姿を各国大使館などが建ち並ぶ首都の真ん中で晒すとは、なかなか大胆な抗議活動である。
一方、裕福なアラブ首長国連邦では、夫に『PUBG』で遊ぶことを禁止された20代の女性が離婚を願い出る事件が起きた。地区の警察のソーシャルセンター長によると、女性はゲームについて夫と口論をしているうちに暴力に発展してしまったために駆け込んできたという。夫は妻がゲームにハマりすぎて家のことを疎かにするのではないかと危惧していたということだが、女性は「ゲームから喜びと安らぎを得ていたのに、娯楽を奪われてしまった。身内としかチャットできない設定にしていたのに」などと離婚の要求を正当化しているという。
画像とソース引用:『iraqinews.com』及び『gulfnews.com』より
https://www.iraqinews.com/features/iraqi-girls-pose-in-combat-outfit-to-protest-pubg-ban/[リンク]
https://gulfnews.com/uae/crime/woman-seeks-divorce-as-husband-stops-her-from-playing-pubg-1.63612984[リンク]