航空会社が「出張バテ」のためのスーツとアイマスクを開発!スターフライヤーってどんなキャリア?

  by 古川 智規  Tags :  

スターフライヤーという航空会社をご存知だろうか。九州在住の方、特に北九州の方は地元の航空会社なのでよくご存じだとは思うが、真っ黒のかっこいい機体といえば見たことがある方なら強烈な印象なのでわかるかもしれない。
そのスターフライヤーがメンズブランドショップ”junhashimoto”とコラボしてスーツとアイマスク「+FLOW」を開発した。その記者発表会を取材したのでレポートする。スターフライヤーについては後述することにする。

同発表会では、スターフライヤーの松石禎己社長があいさつに立ち、以前に東京で行ったイベントでのエピソードを交えながら要旨「九州では知られているのに東京ではそうでないことを知ってこのままではいけないと感じた」と熱く語った。
以前のイベントでスターフライヤーのシートピッチが広いことをアピールするために本革張り座席を持ってきて展示したところ家具屋と間違われたというエピソードだった。

ところで、このスーツは移動時間が相対的に短くなった昨今の出張事情において、移動中や現地での活動により知らない間にたまってしまう疲れを「出張バテ」としてそれを改善できることを狙って開発したとのこと。
表と裏地はポリエステル(junhashimotoオリジナル素材である「ソフトマットテック」)100%、そして中材に医療用としても使用されるメディカーボンを100%使用している。
この素材は植物性炭素繊維で、温熱治療を施す一般医療機器に使用されているのだが、特に熱源は持たず素材から自然発生する赤外線で体を温める方式のようだ。

普段の生活とは違う疲れは長距離移動に伴うものや、普段は持たない荷物の多さ、普段とは違う時間軸への不安からくる心労と多様だが、いずれにせよ出張に伴う疲れは年齢層を問わず高い確率で感じているようだ。
価格が9000円と高額なので、受注生産になるようだが、興味のある方は受注会を実施するのでjunhashimotoの各店舗に問い合わせていただきたい。

ところで、スターフライヤーとはどんな航空会社なのか。写真は記者が北九州空港で撮影したものだが、エアラインのカラーとしては珍しいほぼ黒一色の特徴のあるデザインである。
福岡県北九州市にある北九州空港を拠点とする航空会社だがLCCではない。北九州の企業や自治体が出資しており、そのサービスにはハード、ソフトともに定評がある。
まずはハード面だが、機材はエアバスA320型機のみで、座席を少なくした全席本革張りでパーソナルモニター付きの150席仕様。したがってシートピッチは広くモノクラスながらプレミアムエコノミークラス並みの快適性を提供する。
機材により異なるが、ACコンセントやUSB充電端子を装備するのもビジネスマンが多い路線を運航する同社ならでは。

ソフト面では、オーディオビジュアルサービスに独自性を凝らしているのは言うまでもなく、注目したいというよりも注目してしまうのが機内安全ビデオの内容。旅客の安全のために見てほしいという同社の想いが必ず伝わるだろう。本当に見入ってしまうので搭乗した際には最新版をご覧いただきたい。
そして写真の機内販売アイテム(一例)は、同社オリジナルのものだが、いつもセンスが良くしかも実用性のあるものが比較的安く販売されているのでお勧めだ。

これは同社だけの特徴というわけではないのだが、北九州空港から東に向かう便の風景はまったく飽きない。記者は北九州から羽田へのフライトしか利用したことがないが、少なくとも同社便に搭乗した際にはいつも同じ風景が楽しめた。北九州を離陸した直後に山口宇部空港が、しばらくすると神戸空港が、そして中部国際空港が視認でき、富士山が遠くに見えるころには伊豆大島が見え羽田に着陸態勢となる。日や時間帯により異なるのかもしれないが、この風景は全く飽きることなくいつも楽しいフライトなので国内線では北九州-羽田線は個人的に大好きな風景である。

九州に行くことがあれば北九州空港発着を選択して楽しい空の旅を満喫していただきたい。
最後に現在では内容が更新されていて機内で見ることはできないが記者が見入ってしまった機内安全ビデオをご覧いただこう。
それでは素敵な空の旅を!

■STARFLYER JAZZ LOUNGE【スターフライヤー公式】
https://youtu.be/bgjlokOXO7Y

※写真はすべて記者撮影

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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