田村淳さんがBTS原爆Tシャツ騒動に言及 「原爆称賛は愚かな行為」

11月11日、人気タレントの田村淳さんが防弾少年団の“原爆Tシャツ問題”にふれTwitter上で

「防弾少年団が原爆のTシャツやブルゾンを着て原爆を称賛してるのならば、それは愚かな行為だと思う…彼らが日本の事を好きor嫌いを発言するのは自由だと思うのですが…原爆を称賛するのは間違ってると思う。そして、そこまで忌み嫌う国で何故ライブをしたいと思うのか?直接話を聞いてみたい」

「僕は勧められても徴用工や慰安婦のTシャツを着ない」

などとその行為を批判した。

淳さんは「僕も長崎と広島に親戚がいて被爆したおじさんがいました」と身内に被爆者がいたことを明かし、それゆえにこの問題がどういう意図で発生したのか真相を知りたいと訴えている。

一連のツイートに対してTwitter上では

「元ARMYです。数年前ペン(筆者注※ファンのこと)卒しました。彼らを守る=ファンではないと思います。本当のペンなら間違ってることは間違ってると伝えてあげないと。Tシャツの意味はどうこう言っておられる方が多いですが、意味はどうあれ多くの方にそう捉えられてしまうような服を着ていること自体プロ意識に欠けています。」

「この問題で、BTSを叩いてる人達は、ICANがノーベル平和賞をとった時は喜ばす、日本政府が核兵器禁止条約を批准しなかった時は怒りもしなかった。
なのに、韓国出身のアイドルがTシャツを着たら大騒ぎです。この騒動、根底に差別意識があるのが一番の問題かと思います。」

「私はBTSのファンです
愛国心を表すのが目的だったにしても原爆を用いることは非人道的だし、そこに意思がなかったとしてもとても許せたものではありません。だからこの問題に関してはすごく憤りを感じました。ただ、今まで好きで追いかけていた分、今回の件で完全に嫌いになることができません。」

「BTSは日本を妬み嫌っていません。あのTシャツは独立記念の為に着ていたTシャツで、自国愛が強いから着ていただけで…決して日本が憎くて着ていたとは思えません。メンバー1優しいジミンは日本のライブで涙を流して喜んでくれるし、日本が好きだからこそ日本語だってたくさん覚えてくれています。」

など4000を超えるさまざまなコメントが寄せられている。

11月13日になって防弾少年団の所属事務所BigHit Entertainmentは

「戦争および原爆等を支持せず、これに反対し、原爆投下により被害に遭われた方を傷つける意図は一切なく、今後もないことを明らかにいたします」

「原爆被害者の方を意図せずとも傷つけ得ることになった点はもちろん、原爆のイメージを連想させる当社アーティストの姿によって不快な思いを感じ得た点について心よりお詫び申し上げます」

「日本と韓国の原爆被害者協会の関係者に接触し、現在、提起されている問題に対する説明および傷つき得た方にお詫びをしております」

と謝罪文を発表した。

日韓はもちろん世界の国々と人々が敬意と配慮をもって交際できる時代が来ることを願うばかりだ。

※画像は『Twitter』から引用しました
https://twitter.com/atsushilonboo

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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