麒麟・田村さん 新幹線で席を倒してブチギレられる……座席マナーとはなんなのか再考する

9月13日、お笑いコンビ麒麟田村裕さんが新幹線でおこったトラブルについてツイートを公開した。

「新幹線は身長もあるかもですが、全開まで倒して寛げるので自腹でもグリーンに乗ります。全開で倒していたら後ろのチンピラ風の人からガンガン席をど突かれ、大丈夫ですか?と聞いたら「狭い。」と言われビビってすぐに移動しました。私は本当に根性が無いです。自分の考えも主張出来ないダサい人間です」

グリーン車で座席を倒したところ、後ろの席の乗客に文句をつけられ気持ちが萎えて別の席に移動したという田村さん。

「お金を払って乗っている以上、座席を全開に倒したところでマナー違反ではないし、わざわざ断る必要もない」

という認識は持っているそうだが過去の怒られて育ってきた経験と“生粋のビビり”であるがゆえ、すごすごと自らの権利を放棄してしまったということだ。

この悔しい体験はかなり後を引いているようで、続くツイートでは

「これはお笑いに置いてもそうです。
誰かと被ったり衝突した時に笑いよりも相手が怒ってないかと、これ以上詰められない自分を安全な状況に置きたい気持ちが自然と勝ってしまう時があります。
笑いという1番の目的に迎えない。自己主張が上手く出来ない性分になってしまっています。」

と自らのお笑いのスタイルにまで自己批判は及び、負のオーラを噴出させていた。

一連のツイートは大きな反響を呼び、Twitterユーザーからは

「いやいや、みんなビビりますよ。そこで喧嘩して勝っても騒ぎになったら、大怪我したらどうしますか?御家族は? 去ったのは正しいと思いますよ。」

「イライラをぶつけてくる相手と同じ土俵に乗らず、反撃をしないのも立派な勇気だと思います!」

「倒すときに一声かけた方がトラブルは避けやすいかもしれませんね。でも前の座席をガンガン蹴ってきた人も大人として如何なものかと思います。 この一件で田村さんの全てが否定されるわけでは無いですし、他に主張してきたものが台無しになることもないですよ!元気出してください!」

「大半そうじゃないですか~。私も怖いものは怖い!一人だと同様逃げます。誰か一緒にいたら、その知人にビビッてると悟られまいと意識が働き、逃げたいけど逃げないかなあ。でも本質は怖いしw」

などおおむね好意的で、田村さんを擁護するコメントが数多く寄せられている。

この一件で思い出されるのは、実業家堀江貴文さんによる7月13日のツイート。

「新幹線グリーン車なう。前の席のクソ野郎がおれが寛いでいるのにもかかわらず一々「席を倒していいですか?」とか聞いてきやがる。ウゼェ。勝手に倒せや。そうやって何でもかんでも保険かけようとすんなボケ」

堀江さんの言葉は多少乱暴だが「新幹線の座席はリクライニングできる仕様になっている以上、本来どう使おうが自由であるはず」という主張だ。別のメディアではこの出来事を踏まえ「(不要な)謎マナーが増えている」とも語った堀江氏。いずれもネット上で大きな反響を呼んだ話題だ。

田村さんの件は横暴な乗客のためにかなり不快な思いをする結果となった。かといって、今回の場合は相手に確認を求めても横柄な対応をされた可能性もありそうだ。
過剰なマナーは本当に必要なのだろうか。遠慮をまとわせる事は、みんなが結果的に過ごしづらくなることにつながってはいないだろうか。あらためて考えさせられる出来事だった。

※画像は『Twitter』から引用いたしました
https://twitter.com/hiroshi93

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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