これを買わなきゃ地獄行き!霊感商法業者が語る手口と実態とは?!≪地獄の連鎖編≫

  by 丸野裕行  Tags :  

どうもどうもどうも、特殊犯罪アナリスト&裏社会ライターの丸野裕行です!

今、霊感商法の世界で何が起こっているのか……果たしてその手口とは。
前回に引き続き、霊感商法の闇について綴っていきたいと思います。

DMメルマガ攻撃

告白/川内巧(仮名) 霊感商法業者

「前述したとおり、色々と商品はあります。ウチはやっていませんが、最近ではどこも〇〇教会のようにビデオセンターを作って、“毎日見ろ”とばかりにインチキカウンセラーのビデオ販売をしています。

現在、ウチの組織では、“無料運勢鑑定”のDM案内、メルマに付けたバナーを送っています。きっちりとサイトを作り込むんです。そこには、アンケートで悩み事も書き込めるようになっていますから、事前に情報を掴むこともできます。鑑定結果を封書で送ると、2~3日後にスタッフから電話を入れるんですよ。占い鑑定なんかでも、引っかかりそうな人間のリストは作れますね。“あなたは今、転換期なんです。一生に一度あるかないかの非常に大切な時期です!”と。【先生】が“特別鑑定”をしてさしあげたいとおっしゃっておりますので、ぜひともお会いになられた方がよろしいかと……ってね」

転換期、運命の転機――こんな言葉にひっかかりやすいターゲットは絶好のカモだという。その後は“霊場”へ連れて行くために駅で待ち合わせ。ハガキを持参させ、5~6人一気に呼び出すそうだ。迎えに行って、受付を済ませ、いくつかのパーティション(仕切られたコーナー)へ一人ひとりバラバラに通す。そこでお茶子(案内)の女性から、ターゲットの期待を高めるような言葉をかける。

お茶子のティーアップで気分を高揚させる

「“あなたに会えることを【先生】は大変愉しみにされてました。本当に運気の高いところにあなたはおられるようですよ!あんなお方がそう言われるぐらいだから、本当にラッキーでしたね!!” と。それから大仰に【先生】を登場させ、姓名判断、手相から先祖の得を説き、部屋の間取り(風水)、家系の因果などで恐怖心を煽ります。

“家系図の中に恐らくは、ひどい死に方をされた先祖様がいます”、“う~ん、人を殺めたことがある”とか、“う~ん、人を陥れて、怨念で呪い殺された”といったトークから“先祖の頃から引き摺った様々な霊障などを払うためにも……”と、営業トークが絡んできます」

守護印や開運印、壷や香炉などヒスイなどで作れば、多少質が悪くても、素人目には誤魔化しが利く。しかし、いくらマインドコントロールをしても、この時点で「帰る」などと言いはじめるターゲットも存在するはず。その場合、どのように対処するのだろうか。一般常識で考えれば、そんなものを購入して祟りが収まるわけはない、と考える者も出てくると思うのだが……。

「まったく聞く耳を持たないゲストはわざわざ駅くんだりまで出張ってきませんから。帰らせない工夫といえば、とにかく手荷物と上着を預かりますね。会場係のほとんどが男ですから、会場を締め切り、睨みを利かせ、威圧することもあります。それからは、買わなければ帰れないと観念させてしまうわけですね。

昔は、通信販売や訪問販売に対する予備知識など一般人にはなかったんですが、今では売買契約してもクーリングオフや契約取り消しの特例などの解約手段があります。それに訪問販売法の改正で、高額ローンに対しては、後日に購入意思の有無を契約者にクレジット会社が確認することになりました。ですから、そういう事態を回避するために、“人に言えばご利益はなくなる”や“人に言えば、無間地獄が待っている”などと脅したり、“本人が自分の手で稼いだ金じゃないとご利益はない”などと貯金を一気に下ろさせて、現金一括払いを強要したり、色々と大変なんです。こういうご時世ですから……」

消すことのできない購入履歴

一度騙された被害者たちはこのあとどうなるのか。氏は恐るべき霊感詐欺の連鎖を語った。

「もう購入者リストがすぐに回ってしまいますから、以前霊感セミナーなどに参加してしまったターゲットに次の悪徳業者が、以前のセミナーと無理に関連付けてアプローチすることは多いです。“あなたはセミナーに参加しましたよね。参加当日に上級セミナーに参加する意思をこちらとしては受け取っています。あなたが参加するものと全ての準備が整っていますので、参加料50万円を支払ってください。解約するなら違約金30万円を支払ってください” と揺さぶりをかけるわけですね。で、終わったものと思っていた霊感商法被害者は、早く手を切りたいから、業者名の確認もせずに違約金なりを支払ってしまう。またリストが回る。気をつけていても、次々にこじつけの請求が回ってくる。二次的被害、三次的被害が連続して起こるというわけです」

彼の語った霊感商法の実態からは、とどまることを知らないこの心霊オカルトブームの中で、さらに被害者を作りつづけていることがうかがえる。

悩みや不安でギリギリの精神状態に陥っている者を骨までしゃぶりつくす、まさに鬼畜の所業。こんな原始的な手口が今もなお行われているとは信じがたい。

被害にあわないコツは、“自分というものしっかり持つこと”くらいしかないのだろうか。

(C)写真AC

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『丸野裕行の裏ネタJournal』や『初めての不動産投資マガジン』などのポータルサイト編集長、文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンデージャポン』、テレビ朝日『EXD44』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、ABC『雨上がりのAさんの話』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビ・ラジオなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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