集英社の児童書レーベル・集英社みらい文庫は2011年3月の創刊から1年余りで早くも累計の刊行タイトル数が100点を突破し、現在も順調にラインナップを増やしています。そのみらい文庫から7月5日に発売された新刊が、今回紹介する『読書ノート』です。この『読書ノート』は物語のような読み物ではなく合計100冊分の読書履歴を記録するためのノートなのですが、発売された途端に話題となりAmazonでも早々と再入荷待ち状態になるなど人気を博しています。コンセプトとしては、姉妹レーベルの集英社文庫で2008年から刊行されている『はちノート』に共通していると言えるでしょう。
表紙や各ページのイラストは『ハチミツとクローバー』や『3月のライオン』などの代表作で知られ、みらい文庫では『新訳 赤毛のアン』シリーズ(原作・モンゴメリ、訳・木村百合子)の挿絵を担当している漫画家の羽海野チカさんがデザインしたみらいちゃん(女の子)・未来くん(男の子)を始めとするみらい文庫のマスコットキャラクター「みらいの森の仲間たち」が描かれています。1ページ目には、付録として各ページに貼れるシールが80点以上。本文は4種類の配色で分けられており、1ページごとに「1冊目」「2冊目」……「100冊目」と読んだ冊数に対応し「夏休み中に100冊」のような目標の達成度がわかるようになっているのが目を引きます。記入項目は堅苦しい読書感想文形式でなく、タイトル・作者・イラストの他に「面白かった度」の5つ星評価、さらには「お気に入りのキャラ」、「心に残ったセリフ」、「好きなシーン」とオリジナリティあふれる記入欄が設けられており、子供はもちろん大人が使っても楽しそうと思えるページ構成になっています。
皆さんも、今年の夏は『読書ノート』を手に100ページを埋める読書記録に挑戦してみてはいかがでしょう? 価格は1冊399円(税込)です。
画像:集英社みらい文庫公式サイトより『読書ノート』の紹介ページ