株式会社LIFULLがお花の定期便 サービス『LIFULL FLOWER』を開始したので試してみた。
花の定期お届けサービスは複数ある。配送される状態も値段もさまざまだろう。
このサービスの特徴は、花瓶も水替えも何もする必要がないということ。
届いた状態で即飾ることができて、次が来るまでそのまんま。こまめに花の世話ができる人は、そもそも宅配サービスを利用せず町のフラワーショップで気に入った花卉(かき)を購入して、自身のセンスで飾ることだろう。
忙しくて花を購入する暇も手間もかけられない人が利用する大半であることを考えると、ニーズにマッチしていると言える。
かといって、土が詰まっているわけではなく栄養分と水がたっぷり含まれたゼリー状の高分子樹脂に茎が浸かっている状態なので、水漏れはなく非常に軽い。
花そのものの鮮度もさすがに花屋さんで購入してきたものには劣るものの、そん色はない。
花が人の心に癒しを与えるのはわかっていても、購入や世話の面倒から踏み出せない多くの人には朗報と言えよう。
ちなみに、生花の根元にあるのはドライフラワーで、当然ながらこの状態を保ち続けるので枯れることはない。
4月に届いたのはまさかの桜。すぐに散ってしまう桜の木が送られてくるとは夢にも思っていなかったので、これには驚いた。山形県産の桜が届いて、小さなお花見気分を楽しんだ。
届いた状態ではつぼみも多く含まれていて、咲く楽しみもあって面白かった。
ちなみに、3か月分の送られてきた花卉をそのまま放置してどうなるのかを観察してみたところ、しおれて腐ってしまうわけではなく、そのままドライフラワーのようになっていた。本来であれば次が届いた段階で廃棄するのではあるが、そのまま取っておいても別の観賞ができることも面白い。おそらく、水分がなくなって吸い上げる茎が乾燥してしまうのでこのようになるのだと思われるが、工夫しだいで楽しみ方も増えるだろう。
花のある生活を手間いらずで試してみてはいかがだろうか。
※写真はすべて記者撮影