日本は高齢化が進んで、その割りに少子化も進んでいる。雇用形態もかつてのような入社して定年まで勤め上げ、満足感を持ち退職し、その退職には大きなご褒美の退職金を期待できたのは今は昔の物語。
中国の経済的躍進めざましく、まるでハリウッドスターかと思うような手入れに手入れを重ねた若奥様がリビングで、伴侶と幼い娘と写真におさまり『中国で「子ども向け高級商品」市場が拡大』のニュースを目にすると、20世紀には人民服のイメージしかなかった中国女性が、考えもしなかった贅沢を今世紀満喫している事実が未だに信じがたい。
ニューヨークの観光客は中国人が多い。団体行動をするので特に観光客であることがすぐにわかる。それだけ潤っている証拠だと思う。
このままでいくと日本が更に中国の影になって行くような気がしてならない。中国は勢いもあるし何より富裕層が増えたので、賢き中国人は子供の教育にお金をかけていくだろうし、海外留学をさせることも既に計画中かもしれない。
日本の少子化は本来子供を持つ世代の人たちが『子供を育てるお金がない』との不安から子供を持たない人が多いとのことだが、政府も少子化問題を重要視して2008年にお父様が首相を経験された小渕優子が戦後最年少の34歳で少子化対策の内閣府特命担当大臣に任命された。過去のことではあるが大いなる人選ミスであっただろう。
ベストセラーの『佐賀のがばいばあちゃん』の中で著者の島田洋七が、幼いころ学校のお絵かきの授業でクレパスを持っておらず、同級生に借りながら絵を書き上げたことが書かれている。その昔は『貧乏人の子沢山』と言われ、その子供達の中から一生懸命働いて、立身出世していく人たちも多くいた。
今の時代は、子供達はクレパスどころか携帯電話、コンピューターなどを買ってもらっている。これじゃお金がないから子供を育てられないと言う気持ちも理解する。
貧乏から這い上がり、智慧と努力とで何かを成し遂げた人が、お金などなくてもきちんと生きていける姿を見せてくれないものかと思う。清貧生活復活で精神に重きを置く正直な生き方が出来る社会になれば、底力のある日本になれると思う。
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