神田『焼肉グレート ROOM』で国産黒毛和牛A5クラスの最高級品を手ごろな値段で楽しむ!

  by 古川 智規  Tags :  

焼肉グレートの新業態「焼肉グレート ROOM」が神田駅南口にオープンしたので取材した。

同店は「美味しい。楽しい。気分がいい。」をモットーに、自社買い付けの絶対鮮度のA5黒毛和牛と川崎生まれの秘伝だれの希少部位焼肉をフレンドリーなサービスで提供する焼肉店だ。そして最大の特徴は多くの個室を備えていること。
少人数から大人数まで様々なニーズに対応でき、ちょっとぜい沢な既存の焼肉とは一線を画したメニューをご覧いただこう。

雲丹大三角

すべての肉は国産黒毛和牛のA5クラスを使用した同店だが、取材した日はすべて仙台牛で提供された。
「雲丹大三角」(1980円)は、肉にウニを巻いて食べるという新しい提案。

焼く時間は表裏それぞれ3秒なのでゆっくり見ている暇はない。つまり生でも食べることができるほどの牛肉を提供しているというわけだ。
表を焼いてウニを乗せて巻いて終わり。店員が焼き方を実演してくれるので、2枚目以降の焼き方で悩むことはない。

あらかじめ温められた専用のガーリックソースをつけていただく。

続いてわさびだけを付けていただく。記者にはこちらの食べ方の方が好みだったが、好みに合わせてどちらでも。
「あれ?焼肉を食べに来たはずだけど、海鮮料理の店だっけ?」と思ってしまうほど新鮮なウニととろけそうな肉がマッチする。

極上厚切りハラミ

「極上厚切りハラミ」(2480円)は、焼肉の王様。誰でも食べたことがあるだろう。記者もそう思っていた。
値段が高いのはほとんどが「時価」だから。とはいえちゃんと値段は書いてあるので寿司屋のようにビビる必要はない。

これだけは本日食べたメニューの中で唯一「良く焼いてください!」とのことだったが、その時間は1分もなかった。

赤い部分が多く残った状態で、レアでいただく。とたんに口の中で消えてなくなってしまったのは、生の状態の写真で見える「霜降り」で想像はつくだろう。

ミスジ

「ミスジ」(1980円)という聞いたことのない部位の肉が登場した。
上下と真ん中に筋があるので「三筋」だそうだ。上下のスジは取ってあり、中のスジだけが残る。

これも焼き時間は数秒。スジと聞くと「スジが歯に絡んで厄介な安い肉」というイメージがある。

はっきり言おう。この希少部位のミスジが一番おいしかった。
大きな肉であるにもかかわらず、口の中でかむ前になくなってしまったのはどうだろう。なくなる早さはコストパフォーマンスが悪いと考えるのは野暮という物であろう。むしろその短い間の「美味しさ」こそが価値だということに気づかされる。
こういう牛肉を焼いて食べるとは実に「けしからん」事である。吉田兼好にでもなったような気分だ。人というのは何でも毒を吐いてケチをつけているのが愉快でたまらない生き物なのである。現代のSNSを見ればよくわかるだろう。しかしながら、こういう「けしからん」は大いに声を上げるべきであろうと記者は考える。かなうのであれば、ぜひとも生肉を味わってみたいものだ。

木村焼2号

「木村焼2号」(3360円)は名前の由来が面白い。同店の香港のお店の社員が考案した食べ方で、1号が香港で、日本に逆輸入されたから2号だそうだ。

とろろと卵に浸して食べるのが特徴。どことなくすき焼きに似ていないとも言えない。

これも数秒だけ焼いて卵ととろろが入った器に突っ込んで混ぜながら食べる。これも絶品で、あえて写真を掲載するのはやめておく。ぜひともお店で味わっていただきたい。なお、すき焼きとは全く異なる味だったことは申し添えて置く。

既存の焼肉とは一線を画した高級焼肉ではあるが、できれば肉だけを味わってゆっくりと過ごしたい。たれをたっぷりつけてご飯を大量に食べる焼肉も確かにおいしくて楽しいが、このような最高級牛肉を少しずつ食べてお腹いっぱいになるのもたまにはいいのではないかと思う。
単品でのお値段は張ると思われがちだが、国産黒毛和牛A5ランクであることを考えると決して高額ではない、おそらく都内でこの値段で同クラスの牛肉を食べることのできるお店はほとんどないと思われるからだ。

※写真はすべて記者撮影

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