米ハーバード大学のロバート・ウッド(Robert Wood)教授率いるWyss Institute for Biologically Inspired Engineeringと、John A. Paulson School of Engineering and Applied Sciences (SEAS)の研究 チームが、折り紙にインスパイアされた小型のデルタロボット『ミリデルタ(milliDelta)』に関する研究論文を発表しました。同時に映像も公開しています。
The milliDelta Robot(YouTube)
https://youtu.be/rHUnqYDgUFY
『ミリデルタ』のサイズは15×15×20ミリメートルで、約7立方ミリメートルの狭い作業スペースでの動作を可能にしています。重さは430ミリグラムで、最大積載量1.31グラム。
折り紙からヒントを得たという3本のアームで構成された『ミリデルタ』は、5マイクロメートルの高精度ながら最大75ヘルツの周波数で動作します。スピードは毎秒0.45メートルで、約22Gの加速度で高速に動作します。
折り紙にインスパイアされた3本のアームが高速で反復運動を繰り返します。
「毎秒0.45メートル」と聞いてもピンときませんが、そのスピードは残像が残るほどです。
『ミリデルタ』の用途として、超小型の組立作業、顕微操作、顕微鏡手術が想定されています。
産業用および医療用ロボットとして、実用化に向けたさらなる発展が期待されます。
※画像:
https://wyss.harvard.edu/small-but-fast-a-miniaturized-origami-inspired-robot-combines-micrometer-precision-with-high-speed/
https://www.youtube.com/watch?v=rHUnqYDgUFY
※ソース:
https://wyss.harvard.edu/small-but-fast-a-miniaturized-origami-inspired-robot-combines-micrometer-precision-with-high-speed/
http://robotics.sciencemag.org/content/3/14/eaar3018