大ヒット中の『オリエント急行殺人事件』通称“オリ急”を“シベ超”ファンが鑑賞した結果「完全に一致」

オリ急こと『オリエント急行殺人事件』が映画ファン、ミステリーファンを中心に好評なようだ。筆者も実際に鑑賞したが、過去の映像化作品と比べても非常に素晴らしい仕上がりではないかと、言ってもいいと思う。ところが、一部のコミュニティーの間では困惑する人間も出ているとかいないとか。あの水野晴郎先生の『シベリア超特急』シリーズにオリ急サイドが寄せて来ているなどという妄想レベルの声もあり、そこで『シベ超』公認ファンクラブ<横の会>のメンバーが、オリ急を緊急鑑賞することに!

何でもオリ急というワードを聞くと水野晴郎先生の『シベリア超特急』シリーズを思い出さずにはいられないという声も実際に散見される模様で、「>シベ超に影響され過ぎたせいか、オリエント急行殺人事件はもはやシベ超にしか見えなくなってしまった…」というつぶやきも。

このほかにも、『シベ超』がよぎって仕方がないという声もチラホラ。ということで<横の会>メンバーが実際に映画館に行くことに! この<横の会>のネーミングは三島由紀夫の盾の会が由来。公認ファンクラブだ。

その筆頭、お宝映画発掘家、最近ではサメンテーターとしても活躍中の中野ダンキチさんは、当時の本物のチケットを持って参上! 当然入れないですが、なかなか手の込んだイベンティング魂はリスペクトに値します。

鑑賞も閣下とともに。ちなみに写真はないですが、劇場には「シネマイクポップコーン」(360円)なるものも! マイク水野と知っての命名か知らないですが、ひょっとしたら映画館側も『シベ超』に寄せてきたのか。

無事に鑑賞後は、鉄道居酒屋にも途中下車。メイドカフェみたいなお店。

ということで『オリ急』鑑賞会打ち上げ。感想を聞いてみると、、、

「やっぱ主演と監督は兼ねてこそ!」
「ぼんちゃん役の人がイケメンすぎ」
「そもそも列車がちゃんと動きすぎ」
「これちょうど1と2の間の作品ですよね? 列車が止まったこの直後、満州の菊富士ホテルに泊まるんですよね?」
「MURDER ON THE ORIENT EXPRESSのタイトルロゴに涙しました」
「かたせ梨乃さん、出てました?」
「そもそも、ちゃんとした映画でしたよねこれ」
「デイジー・リドリーが外のテーブルに座るシーンは、2と1のどんでん返しのオマージュですよね?」
「ポアロが銃を持ち出した瞬間、来るかな? って思いました!」
「水野先生に見せたかった……」

と楽しい楽しい妄想座談会に発展! <横の会>メンバーとしても『オリ急』は楽しく鑑賞した上で、『シベ超』にも思いをはせるという結果に。

「完全に『シベ超』でしたよね」と語る、“オリ急”命名者の中野ダンキチ氏(新人)。先日、サメ映画祭の件で「ホラー通信」で記事にもなっていましたが(http://horror2.jp/21038)、もともとはシベ寄りの人間だ。「近い将来、大きな発表があるかも知れません。発表しますよ。してみますよ」とのこと! いずれケネス・ブラナーがリメイク?! という可能性はゼロだとは思うが、誕生から20周年を迎えた『シベ超』の未来には大いに期待したい!

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo