海沿いの倉庫街に街路を作るという発想から生まれたオープンモールである「MARINE & WALK YOKOHAMA」を食べ歩きしてみたのでレポートする。
すでにご存じの方も多いと思われるが、当地にはなぜかペットの犬等を連れた客が多い。街路そのものはペットOKだし、ペットと一緒に撮ることができる撮影スポットも多いので自然とそうなったのも納得がいく。
行き方
もっとも楽なのはJR桜木町駅のバスターミナルから横浜市営バス「あかいくつ」で赤レンガ倉庫に至るルートだ。ルートにより到達時間は変わるが、遠回りのルートに乗ってもそこは横浜のこと。ついつい車内から写真を撮りたくなる場所をめぐる観光路線バスなので、時間を気にせず好きなルートのバスに乗るといいだろう。
バスは昔の路面電車をモチーフにした車両が導入されており、車内放送では観光案内も随時流れるので1日乗車券で途中下車しながら観光するのもいい方法だろう。
赤レンガ倉庫で下車して、少し歩くと旧横浜港駅跡に出る。ここは、国鉄の貨物駅であった横浜港駅の跡地で、一部分ではあるが線路と荷役ホームが残されて撮影スポットになっている。
この路線は東海道本線の支線として山下ふ頭まで貨物線として使用されていたが、昭和61年に事実上の廃止となった。軌間は国鉄の路線だったので狭軌1067ミリメートルだ。線路上に足を広げて写真撮影を行うと1067ミリメートル広げることになる。列車は来ないのでそのあたりはセンスと工夫で自由に撮影したい。
MARINE & WALK YOKOHAMA
今回の取材に同行していくれたモデルは山田莉那さん24歳。理学療法士とピラティスインストラクターを務めるモデル経験があるスーパーウーマンだ。
赤レンガに翼が描かれた壁はペットの撮影スポットとしても有名で、記者が訪れたときには人間だけでなく犬の撮影に懸命な人たちでにぎわっていた。
&Swell
最初にやってきたのは&Swellというパン屋さん。
焼きたてのパンが並び、店内で食べることもできる。階段状になった座席にはコンセントが備えられ、もちろんスマホの充電も可能だ。テイクアウトはもちろん、休息や充電スポットとしても利用可能だ。
オーガニック系のドリンクも色鮮やかで美味しそう。
パンには天然酵母を使用しているので、原材料が気になる方にも安心だ。
テイクアウトした商品は天然酵母のクロワッサン、ぽこぽこ黒ココアとホワイトチョコ、ハニーカスタード、クロックバゲット、ホットチョコレート。
惣菜(そうざい)系ではなく女子らしく?スイーツ系にしたので、全体として甘いものが多かった。男性ならば前出のソーセージやカレー系にも注目したい。
A16
ブランチからランチへと突入。行ったのがお昼頃だったので、ブランチに引き続いてランチとした。
ラザニア 牛肉のラグーソースとリコッタチーズのナポリ風、ラディッキオとガーリッククルトンのサラダ アンチョビドレッシング、真タコと『じゃがいも』、オリーブのマリネを注文。
カリフォルニアイタリアンというスタイルの料理は日本人が一般的にイメージしているイタリアンとは若干異なる。それがため、実に新鮮に映りついつい写真に収めたくなるのは人情というものか。
美味しいものにはついつい笑みがうかぶ。
撮影スポット
撮影スポットはいくらでもあるが、すぐ目の前が海なのでそこらかしこがすべてスポットだ。
海上保安庁の基地があるので運が良ければ巡視船をバックに撮影ができる。
建物の隙間から見え隠れする港方向を好きな角度から望遠撮影。スマホであれば、望遠機能を使用せずに撮影してSNSにアップするときに切り取る(トリミング拡大)とよいだろう。
KAKA‘AKO DINING & CAFÉ
KAKA‘AKO DINING & CAFÉというダイニングカフェでディナー。
カフェとはいえとてもダイナミックな食事になるとは考えていなかった。
テーブルにしかれた紙クロスの上に豪快にぶちまけられたものを手でつかんで食べる。これは手掴みシーフード。
手袋もあるので手を汚さずに豪快に食べるといいだろう。カニの身を指でさっと取り出して口に運ぶ。人間以外の動物は道具など使わずに食べる。もしかしたらこれが食事の基本スタイルなのかもしれない。
最後の料理はステーキコンボとポテトグラタン。
ボリュームのあるステーキに玉ねぎ1個丸ごと。肉もさることながらこの玉ねぎの美味しいこと。加熱すると甘くなる玉ねぎだが、丸ごとグリルにするとこんなにも美味しくなるのかと感心した。
しかし莉那さんはよく食べる。記者は大食いの部類だと信じているが、女子は耐久力があるのか時間をかけて食べ続けることができるのだろう。やはりピラティスインストラクターの資格を持つだけあって、食べてもプロポーションを保つことができるのだろうか。
写真の選択も楽しいひととき
最近の商業施設には自由に座ることのできる場所が少ない。無駄な費用と考えているのかどうかは定かではないが、昔はデパートでもスーパーでもちょっと休息できるベンチがいくつもあったものだ。
ここでは非常に多くのオープンテーブルセットやソファが置いてある。若い人だけではなくお年を召した方にも優しいつくりになっているのがうれしい。
そういう場所で撮影した写真を振り返りながら気に入ったものをSNSにアップしていくのもまた楽しみの一つ。
ちょうどクリスマスシーズンだったためにツリーが飾ってあったが、季節に応じてさまざまなフォトスポットを提供してくれるようだ。
半日滞在して食べ歩きながら写真撮影を楽しんだが、夜景の撮影もまた腕の見せ所。
お腹も思い出も満たすことのできるMARINE & WALK YOKOHAMAに足を延ばしてみてはいかがだろうか。
※写真はすべて記者撮影
モデル 山田莉那