あちこちのコンビニに寄り散らしコンビニが日常と共にあるコンビニマスターをして、
「さっき寄ったコンビニ、店員さんの動きが全員キビキビしていて、焼き鳥とか肉まんコーナーも満タン。田舎なのに、店長さんきっとやり手だな」
と言わしめた田舎のコンビニが存在する。
雰囲気が凄く良いと絶賛するコンビニマスター。
「陳列棚への補充も早いしそのくせ2人しか客がいないのに『こちらにどうぞ~』と陳列作業をやめてレジを開く。田舎のコンビニは店長1人でダラダラしているのがほとんどなのに、客の邪魔にならないように陳列するのは高度技術」
素早くレジを開けるのは周りが見えている証拠、と褒めちぎる。
美味しそうに見せてついつい買う客がターゲットなのか、10時台にすでに昼の来客に備えるほど昼だけとんでもなく流行るコンビニなのか、真相のほどはわからないが10時に確実に客を気分よく去らせることが出来たコンビニということである。
「こういうコンビニは絶対に冷たいモノと温かいモノを一緒に入れないよ、見なくてもわかる」
冷たいモノと温かいモノを一緒の袋に入れるという神経は気遣いがあるかどうかなので、コンビニの質ではなく一個人としてその人そのものの質である。
コンビニの良し悪しは店員の動きと店の雰囲気と商品補充の手際の良さで見極められるが、トイレの良し悪しはトイレ表示から察知する第一印象でのみ見極める。
店員も商品もないから自分のカンしか手掛かりはないのだ、自分を信じよ。
そして解き放て。
【表示プレートのシルエットデザインは様々】
吹き出し
ニッポンのアニメは海外でもその人気は高いが、漫画本を見ていて思うのはとにかく立体的であるということ。
紙に筆記用具を使って書かれたイラストが、文字が、立体的に見える。
枠からはみ出した吹き出し、枠からはみ出したトーン、枠からはみ出した文字。
吹き出しは基本的にはみ出すものなのだ。
基礎があって木造で瓦屋根
ザ・日本家屋、お屋敷便所。
表示プレートも木造
ネジで固定の木造
木造のドアに木造の表示。
こんなにあたたかさを感じるけど、表示のお爺さんのシルエットに覇気がない。
こちらのお爺さんに至っては三日三晩よろめき歩いて来た疲労困憊の姿である。
頑張れメロス御大、中でセリヌンティウスの御隠居がアナタを信じてお待ちである。
それだから老体に鞭打って走るのだ。
信じられているから走るのだ。
しかし老人は疲労困憊しているわ、子供はグルメが祟ってかメタボ体型を突き進んでいるわ、ベビーシートは母親が腰いわせそうな低さだわ、なかなか世の中の過酷さを訴えるメッセージ性に富む表示プレートである。
いろんなタッチで表示
プックリ立体タイプ
思わず指でなぞってみたくなるデザイン
なかなかのデザイン性
わかる人にはわかるヒゲダンス
女子トイレは外人風
なぜにどうしてWhy?!
お手洗いまでの行き方を矢印で示すパターン
くっきりはっきり、男女は別れて歩け。
上の矢印は右にまっすぐ行くだけなのに、
下の矢印は二度曲がる。
トイレの男女のシルエットよりも、換気扇の羽根のようなモノのほうが主張しすぎている。
LAVATORYだからお手洗いなのは間違いないが、換気扇の羽根なのか風車なのか時空の歪みの表現なのか、そちらがメインのようなので市民の皆様は真相を確かめてみられたし。
トイレに入る前から、お知らせやお願いが多すぎる。
把握しておかねばならない事のなんと多いことか。
表示プレートは、家の表札と同じ。
開運と快便を呼び込み、ひいてはそれが健康へと繋がっていくのだ。
身も心も健康になりたくば、便所の表札に目を凝らせ。
※全画像筆者撮影