▲テレビ東京「TXN衆院選SP 池上彰の総選挙ライブ」公式HPより
ご存知のとおり、2017年衆院選は自民党の圧勝に終わったが、その選挙戦を放送した選挙特番はどこの局が勝利したのだろうか。
毎日2400人からテレビ番組調査を行っているテレビウォッチャーのデータを元に、22日にNHKと民放キー局にて放送された2017衆院選特番の接触数、満足度、録画数を集計し、比較してみた。
接触数とは番組に触れた(見た)人の数であり、満足度は接触した人に5段階評価で提示してもらった番組の満足度、そして録画数は番組を録画した人の人数だ。
では、それぞれのデータを見てみよう。
NHK+民放キー局のデータ
2017衆院選 開票速報(NHK)
接触数183・満足度3.21・録画数2
ZERO×選挙2017第1部(日本テレビ)
接触数84・満足度3.15・録画数3
選挙ステーション2017 第1部(テレビ朝日)
接触数72・満足度3.08・録画数2
激突!与野党大決戦 選挙スタジアム2017(TBS)
接触数32・満足度2.84・録画数1
TXN衆院選SP 池上彰の総選挙ライブ 1部(テレビ東京)
接触数174・満足度3.55・録画数11
FNN選挙特番 ニッポンの決断!2017(フジテレビ)
接触数24・満足度2.58・録画数1
接触数はNHKが勝利。台風が影響か
接触数で比較すると、比較6番組でもっとも高い数値を獲得したのはNHKの接触数183であり、次いでテレビ東京の接触数174となった。
13年参院選、14年衆院選、16年参院選と3回連続でテレビ東京に遅れをとっていたNHKであったが、2017年についに逆転した。
NHKの放送では、台風情報も選挙報道と同時に放送していたためNHKを選択したという意見があり、微妙な差を分けたようである。
満足度は池上彰が圧勝
満足度を比較してみると、池上彰の選挙特番(テレビ東京)が満足度3.55を記録し1番高い満足度を記録。2番目に高いNHKの満足度3.21と大きく引き離した。
淡々と情報を流す落ち着いたNHKと、池上彰の分かりやすい解説が売りのテレビ東京は池上彰の圧勝であった。
録画してでも見たいのは池上彰
選挙特番ということで、わざわざ録画をしてまでみようと思う人は少ないかもしれない。そんな中、録画数11を記録し、他番組と大きく差を分けたのはやはり池上彰の選挙特番であった。
特に定番となった、小泉進次郎と池上彰のインタビューのやり取りは、録画してでも見る価値のあるものだろう。
まとめ
17年衆院選は、池上彰の選挙特番(テレビ東京)が満足度、録画数で最も高い数値を記録し、総合的に1番良い数値を記録した。
だが、16年参院選までは全数値で圧勝していたが、今回は接触数でNHKに負けてしまった。
池上彰の選挙特番を真似て、他局の満足度も上昇しつつある。
今後、選挙特番は、さらに激化していきそうである。