▲フジテレビ「めちゃ×2イケてるッ!」公式HPより
10月14日(土)のプライム帯では、日本テレビ、フジテレビ、テレビ朝日の3局がそれぞれ「嵐にしやがれ」(日本テレビ)、「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ)、「陸海空 地球征服するなんて」(テレビ朝日)といった2時間半を超えるバラエティ特番を放送した。
視聴者は、どの番組を見て、どの番組を録画するのか迷ったのではないだろうか。
テレビウォッチャー(毎日2400人から回収)の調査によって、接触数、満足度、録画数それぞれのデータを集計した。接触数とは番組に触れた(見た)人の数であり、満足度は接触した人に5段階評価で提示してもらった番組の満足度である。そして、録画数は番組を録画した人の人数だ。
では、それぞれのデータを見てみよう。
「めちゃ×2イケてるッ! ダンシングヒーローでゴイゴイスーペシャル」(フジテレビ)
データ【接触数101・満足度3.89・録画数36】
「めちゃイケ」が接触数、満足度、録画数の全てにおいて、3番組でもっとも高い数値を獲得した。恒例のシリーズとなった「岡村オファーシリーズ」での特番であった。岡村隆史が著名人などから依頼を受け、その遂行のために奮闘するというコーナーで、今回は和製マイケル・ジャクソンとも称される三浦大知のコンサートへの出演が依頼であった。
「オファーシリーズ」を見たことのある人ならば、誰もが納得出来るようなお馴染みの展開、お馴染みの演出、お馴染みの落ちであったが、“ベタ”な演出を突き詰めた「めちゃイケ」ならではの放送となり、見事に高満足度を獲得したようだ。レギュラー放送では低い満足度となっており、苦戦している「めちゃイケ」だが、今回のSPでは、見事に挽回してみせた。
「嵐にしやがれ 超豪華! 3時間スペシャル」(日本テレビ)
▲日本テレビ「嵐にしやがれ」公式HPより
データ【接触数95・満足度3.53・録画数24】
「嵐にしやがれ」は接触数に関しては「めちゃイケ」に次ぐ数値を獲得した。
今回の放送は、嵐のメンバーに加え、有村架純、菅田将暉、ディーン・フジオカといった豪華なゲストが出演。番組宣伝が絡んではいたものの、出演者的には豪華絢爛なものとなっていた。
しかし、満足度と録画数は比較3番組の中でももっとも低くなってしまった。他番組のオリジナル性に一歩及ばなかったようである。
「陸海空 地球征服するなんて 大アマゾンスペシャル第3弾」(テレビ朝日)
▲テレビ朝日「陸海空 地球征服するなんて」公式HPより
データ【接触数81・満足度3.64・録画数36】
ナスDと呼ばれる有名ディレクターとU字工事がアマゾンの奥地に赴き、今まで日本のテレビが入ったことのないようなアマゾンの実態や現状を面白く伝えてくれる放送となった。
元々深夜にて放送されていた同番組だが、プライム帯へと時間変更することに伴い、今回の特番が放送。接触数と満足度は、「めちゃイケ」に一歩及ばなかったものの、録画数に関しては比較3番組の中で「めちゃイケ」と同じ数値を獲得し、同率でトップに立った。それだけ注目が高かったということだろう。
引越しSPとしては、注目も集め、大健闘と言っても良いだろう。
まとめ
今回はそれぞれの局が特番をぶつけてきたが、接触数では、豪華な俳優を起用した「嵐にしやがれ」が、録画数ではまだまだ未知な魅力で視聴者の探究心を刺激した「陸海空地球征服」が高い数値を記録。しかし「めちゃイケ」がそれらの数値を全て上回ってみせた。
「めちゃイケ」の往年から続くバラエティとしての維持を見せるかたちとなった。