アメリカは「銃の国」だ。賛否両論あるけれど、日本では絶対にできないことがこの国ではできる。たとえば、男の子なら誰もが憧れる機関銃連射とか。
『Hickok45』というYouTubeチャンネルを運営しているグレッグ・キンマンという人がいる。一見優しそうな印象のこのグレッグおじさん、じつは広大なアメリカ合衆国の中で一、二を争うガンマニアだ。近代銃から古式銃まで、ありとあらゆる種類の銃を森の中でぶっ放してその様子をYouTubeにアップしている。チャンネル登録者数は全世界260万人超。
今回はそんなグレッグおじさんが配信する銃の世界を、少し覗いてみよう。
エンフィールド銃をぶっ放す!
テネシー州の森の中。今日も我らがグレッグおじさんは息子のジョン(撮影担当)を連れてガンシューティングに出かける。
この日持参したのは1853年製エンフィールド銃。アメリカ南北戦争の時の主力装備で、日本でも戊辰戦争で大量投入された銃だ。会津若松の旧幕府軍は、これを抱えて憎き新政府軍と戦ったんです。まさに歴史ロマンの結晶!
火薬と弾丸の装填の仕方も、グレッグおじさんは丁寧に解説してくれる。この部分は火縄銃と変わらないけれど、エンフィールド銃の場合は点火方式が違う。雷管で火薬に点火する「パーカッションロック」というやつで、火縄式の「マッチロック」よりも操作が遥かに単純だ。
しかもエンフィールド銃はライフリングが施されている。有効射程距離は火縄銃とは比べものにならないほど長い。
いやぁ、勉強になるなぁ。
アメリカの歴史は銃の歴史
次にご紹介するのは、さらに古い銃。
グレッグおじさんが取り出したのは、1776年製の歩兵銃だ。アメリカ独立戦争の頃の銃ですよ! これは火打ち石で点火する「フリントロック」という機構を採用している。
この動画のグレッグおじさんは、独立戦争から現代までのアメリカ軍正式採用銃を時系列に沿って紹介している。アメリカ史を語るのに銃は欠かせない。球形の弾丸を撃ち出すフリントロック銃からエンフィールド銃になり、やがて後装式ライフルに進化していく。グレッグおじさんの銃講座は、大学の講義なんかよりも遥かに面白い!
語り口も丁寧だから、おじさんに好感すら持っちゃうくらいだ。
おじさんと楽しくドライブ
最後は「グレッグおじさんのドライブ」という画像をご紹介。
おじさんは、本当にどこにでもいそうな温厚な男性。けれどやっぱり、銃を派手にぶっ放すのが大好き。トラックの荷台からUZIをドパパパパ、自転車に乗りながらドパパパパ、農業用トラクターを運転しながらドパパパパ。何たって、ごくごく平凡な雰囲気のおじさんがUZIを乱射してるんだから、そのギャップに驚きだ。
以前記事に書いたサバイバル・リリーとヨーク・スプライブは、人物の雰囲気からして「只者じゃない」という感じだった。けれどグレッグおじさんは、「善」と「凡庸」をそのまま表現したような人物。怒った場面を想像できないほどだ。
そんな人が「世界一のガンマニアYouTuber」なんだから、アメリカってやっぱりすごい国だと思う。
【参考・動画】
1853 Enfield Rifle Musket-YouTube[リンク]
U.S. Military Rifles since 1776-YouTube[リンク]
Drive-by Shooting with an UZI-YouTube[リンク]