どこに行くにも歌詞カードを持ち歩き、昼夜問わず歌詞カードを眺め、読み、ある時は書き写してみたり、ついこの前買ったばかりなのに私の歌詞カードはボロボロだ。
飯も食わずに、眠ることも忘れて、ずっと歌詞カードを眺め続けた。
アルバムも、もはや何百周したかわからない。
レッドアースのアルバム『RED EARTH Ⅱ』(2017.2.22)が発売された。
私は少女の時、あるロックバンドを見て物書きを志した。
バンドをやりたいとは不思議と思わなかった。
ただ、鳥肌が止まらないぐらいかっこいいバンドを見て、悔しかった。
悔しくて、何日も、寝られなかった。
私は絶対にこんな物書きになろうと心に決めた。
絶対にかっこいいとか、ファンですとか、大好きですだなんて、なりたい自分になれるまで口が裂けても言いたくないと歯を食いしばった。
その時の感覚がこのアルバムを聴いて、鮮明に蘇った。
だからこそ私は、このドラマチックな一枚の感想や分析をしている場合ではない。
言葉には、言葉を。
物語には、物語を。
物書きとして生きていきたい私はこのアルバムと、その中に生きる物語、そして言葉に自分なりの言葉と物語で真っ向勝負を挑みたい。
本気で受け取ったから、本気で届けたい。
良かったです、かっこよかったですと言う言葉よりも、ここがこう素晴らしかった、なんていう評論文よりも、熱くて触れないほどのアンサーを掲げたい。
これから、レッドアースが我々地球人に届けてくれた『RED EARTH Ⅱ』に寄せて書いた12編の短編を連載する。
これが私なりの『RED EARTH Ⅱ』へのアンサーであり、アイラブユーである。