私はこうして「うつ」から脱出しました—『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』から読み解く「うつ」との付き合い方

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「うつ病」という病に対して、あなたはどんなイメージを抱いていますか?

以前に比べて病名や症状は浸透してきたものの、それでも「自分には関係のないもの」と思っている方が大半ではないでしょうか。

厚生労働省が実施している調査によると、1996年に43.3万人だった患者数は、2008年にはついに100万人を突破。近年著しい増加傾向にある「うつ病」は、生活環境の変化やストレスなど発症タイミングに差はあるものの、誰もがかかる可能性のある病なのです。

そんな「うつ病」から脱出した人々の取材をもとに、ドキュメンタリーコミックとして発表されたのが『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』(著:田中圭一 / KADOKAWA)です。

「自身の経験が役に立つならば」と、数多くの著名人に取材協力を得たこの作品は、発売日当日に重版が決定。大きな反響を読んでいます。

きっかけは田中氏のこんなツイートからでした。

ここ数日、急に気分が沈んできた方!私の周りにもたくさんいるので安心してください。あなた個人が抱えている悩みが重くのしかかっているように思うかもしれないですが、それは錯覚です。寒暖の差とか台風による気圧の差が原因です。そうでないと多くの人がいっせいに落ち込む理由が説明できません。

このツイートは一気に拡散、なんと9000人以上にRTされます。

実は、著者である田中圭一氏自身も「うつヌケ」経験者。
自身の経験から、苦痛の原因をはっきりさせることで無くなる不安もあるのではないか、と考えてのツイートだったそうです。

その後、うつを乗り越えた人々の体験をまとめた『うつヌケ』は、
文芸カドカワ(https://bookwalker.jp/ex/sp/bungeikadokawa/)
note(https://note.mu/keiichisennsei/m/m1e241522cab9)
で同時連載され、その内容は大きな反響を呼びました。

うつ病のつらさをわかったうえでその原因を客観的に分析できるのは、うつという長く苦しいトンネルを抜けた経験者だから。

「つらく苦しいうつトンネルから脱出できた者として、今なお苦しむ人を救わずにはいられない」と、田中さんは言います。

原因不明の不安や恐怖、漠然とした虚無感。
それは「心の弱さ」や「甘え」ではありません。

苦しみから抜けられる日は、必ずやってきます。

『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』で紹介されている、多くの方のうつ病脱出レポートが、今苦しんでいる方にとって、出口を見つけるきっかけとなることを願います。

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