この度、エジンバラで開かれた軍楽隊の祭典で、ノルウェー軍近衛部隊を閲兵するのは……なんと、ペンギン?
ただのペンギンではありません。このニルス・オーラヴ「卿」は、ノルウェーの騎士号(英語では「Sir」)を持つ世界一偉いペンギンなのであります。
ニルス卿とノルウェー軍近衛部隊との関わりは、遡ること1961年に始まります。その年にエジンバラで開かれた軍楽隊の祭典に参加したノルウェーのニルス中尉は、エジンバラ動物園のペンギンに興味を持ち、部隊のマスコットにすることを提案。1972年にこれが認められ、1羽のキングペンギンに、当時のノルウェー国王・オーラヴ5世にあやかって「ニルス・オーラヴ」と命名し上等兵の階級を与えました(現在のニルス卿は3代目)。その後、部隊が動物園を訪れる度にニルス卿は昇進し、今回、ついに准将に昇進したというわけです。
【動画】Sir Nils Olav promoted to Brigadier by Norwegian King’s Guard(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=Hq-6wUWffkA&feature=youtu.be&t=43[リンク]
捧げ銃をした100名余りの近衛兵の顔を1人ひとり確かめるように堂々と行進。立派な毛皮が黄色い差し色の入ったえんび服のようにも見えてオシャレですね。このような動物をマスコットにしている例としては他に、アメリカ海兵隊のブルドッグ・チェスティ、カナダ軍のホッキョクグマ・ジュノーなどが知られています。
画像とソース:『YouTube』より引用