庵野監督からの公開挑戦状!? 漫画家・島本和彦先生『シン・ゴジラ』発声可能上映の夢が叶ってしまう

8月15日に新宿バルト9で開催されることになった『シン・ゴジラ 発声可能上映』が、庵野秀明監督が漫画家島本和彦先生のためにわざわざ東宝にオファーしたものだったことが明らかになりました。

島本和彦先生とは?

『炎の転校生』(1983)『アオイホノオ』(2007)等の漫画の他、アニメグッズショップ・アニメイトのキャラクター『アニメ店長』『機動武闘伝Gガンダム』(1994)のキャラクターデザインなどで知られる漫画家。

熱血な人格と作風で有名。

島本先生自身の大学生時代をモチーフにした自伝的な漫画『アオイホノオ』は2014年にTVドラマにもなり、当時学友であった庵野監督とのライバル関係(一方的に意識しているようにも見える)も描かれ、話題になりました。

ことの経緯

7月30日の時点で、『シン・ゴジラ』にいたく感動した島本先生は、ツイッターで以下のようにつぶやいていました。


「ウンチク言っていい、語っていい、崩れ落ちていい上映時間」を設けてくれるなら最前列で俺が見本を見せてやりたい

と確かにおっしゃっています。

8月8日、『シン・ゴジラ 発声可能上映』の実施がアナウンスされました(詳細は以下の記事参照)。

『シン・ゴジラ』発声・コスプレ・サイリウムOK上映 8月15日19時@新宿バルト9で開催決定!
http://getnews.jp/archives/1503312 [リンク]

それに伴い、庵野監督の所属するアニメスタジオ・株式会社カラーの公式アカウントが以下のようにつぶやいています。

島本和彦さんの願いを叶えるために、庵野秀明が東宝にお願いし、実現したそうです!

とのことで、『シン・ゴジラ 発声可能上映』自体が完全に庵野監督が島本先生の願いを叶えるための上映だったことが分かりました。
というか、『シン・ゴジラ』をほめたたえながら膝をつく島本先生の姿を見たいだけかもしれません。

また、東宝ゴジラシリーズの公式アカウントも以下のようにつぶやき、島本先生を追い詰め……ではなく、お招きしています。

島本先生の反応は……?

それを受けて、島本先生はこのように反応されています。





大学生なら人の作品見ながら劇場で「やられたー!!」と叫んでもいいと思っている辺り、『アオイホノオ』って実話だったんだな、漫画家ってやっぱり面白い人なんだな、と思わされます。

実際のところ。

現実的には、島本先生は札幌在住のため、14日にはコミケで関東圏に来ているものの帰りの飛行機はすでに予約しているはずなので、日程の調整は難しそうです。

また、当該の上映のチケットも予約完売しており、現在かなり入手が難しくなっています。


ただ、庵野監督の方で島本先生のチケットは用意されているのかもしれませんし、熱血漫画家の島本先生がこの公開挑戦状を見過ごすとも考えにくいです。

なお、島本先生は長年ラジオのパーソナリティも務めており、トークはかなり達者な方なので、もし島本先生の参加が実現したら、『シン・ゴジラ 発声可能上映』はものすごく面白いライブエンタテインメントになることは間違いないと思われます。


庵野監督の公開挑戦状に、島本先生はどう立ち向かうのか? 8月15日に新宿バルト9で何が起こるのか?
ニッポン対ゴジラの戦いに並んで、目が離せなくなってきました。

※ツイッターのつぶやきはガイドラインに則して引用しています。

1980年生まれ / 東京大学大学院情報学環教育部研究生 / SOS団東大支部団員 / 修士(社会学)、アニメ研究の傍ら、アニメ系ライター、ネットラジオ『植田益朗のアニメ! マスマスホガラカ』構成作家、アニメ・特撮番組の企画コンサルティングなどをやっています。好きなアニメ・特撮は『涼宮ハルヒの憂鬱』『機動戦士Vガンダム』『星雲仮面マシンマン』『仮面ライダーBLACK』など(本当はもっと)。お仕事のご相談はFB・twitter等でお気軽に。

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