ホコっとフジコの心に出現しては、ポケットの中のビスケットのように増えては消えて行くデキゴトを連載しております。
【フジコのポケッコ*ビスケッコ】
今、世の中に足りない物は何だろう、「ホコっとした気持ちを認識する力」なのでは?!
「ホコっ」とは、優しい気持ちが生まれる時の音です。その「ホコっ」は大抵小さすぎてすぐに忘れてしまう程度のモノですが、こんな小さなホコっとを定期的にお届けすることによって、世の中に何か変化が生まれる?!といった検証実験も兼ねております。
今月のホコっと vol.6「バリアフリーな人」
先日バスに乗るためにバス停に行ったときの事。
最近娘は電車やバスの座席に座ったりベンチに座ったりと、大人のように公共の場所で座るのがうれしいようで、
バス停にあるベンチを見つけて「すわりたい」と言って来たので、「お姉さんが座っているから、横に座ったらいいんじゃない?」と
答えると、先にベンチに座っていた20代前半位の女子の横にちょこんと座る娘。私がベビーカーをたたんでいると「アンバーもおいでよー」と
お姉さんの横につめてくれながら私を呼ぶ娘。待ってる人もいないしせっかくだからじゃあ、と座るとすぐさま私の手をとり
「それじゃあみんなでおててをつなぎましょう」と言いながらお姉さんの顔をのぞき込む娘。iPhoneで音楽を聞いていたイヤホンを外しながら
「え?!わたし?」と戸惑いながらも娘と手をつなぐ20代女子。「たのしいねえ、たのしいねえ」と手をぶらぶらさせる娘。
人間バリアフリー、ふと私の頭に浮かんだ言葉。
その後この20代女子に「♪あーなたのおなまえは?♪」と歌いかける娘。戸惑う20代女子。「おなまえいわなきゃだめだよねえ」と私に言った後
再び20代女子に「♪あーなたのおなまえは?♪」と軽快に歌う娘!
「さやかです」うわ、女子名前おしえてくれた!!ハニカミながら!!
「♪あら、すてきなおなまえねえ〜♪」とちゃんと歌いきる娘。
若い女子の個人情報をすんなり引き出せる3歳児、なんてバリアフリーな人だろう。